※BL・腐の意味がわからない方、これらの言葉に嫌悪感を抱く方は閲覧をご遠慮ください。

また、太妹が嫌いな方もです。

「僕の彼氏はかっこいい2」の続きです。

無駄に長い最後なのでご留意を。

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太子はいつも通り勢いよく妹子の元へ訪れた。

すると妹子もいつも通り太子を殴り飛ばして、罵ってきた。

そのやりとりは確かにいつも通りなはずなのに、なんだかいつもと違う、違和感を太子は感じた。



(なんだろう・・・妹子がやけに・・・冷たい?)



確かに妹子はいつも通り、仕事しろだのなんだの色々と太子に罵声を浴びせてくるのだが、

今日はその声色がやけに真剣な感じなのである。

そしてどこか、切なさを感じるような声色でもあった。



「なーなー、妹子ー。」


「なんですか・・・。こっちに来ないでください。」


「ひど男!!なんかお前・・・いつにもまして辛辣じゃないか?今日。」


「そうですか?いつも通りだと思いますけど。」



本人はいつも通りだとは言っているが、冷たい雰囲気を纏っているように太子には感じた。

いつもはしょうがないですねぇ、など、半ば諦めたような、まともに相手をしていないような感じに対して、今日は確実に太子を避けようとしているように思える。

その証拠に、今日は笑顔を一度も浮かべていない。というか太子のほうを振り向かず、声のトーンも変えずに淡々としゃべっている。

ふとそのとき、ある言葉が太子の脳裏をよぎった。



――――――妹子は私のことが―――――――――――――――



(・・・まさかな。)


まさか、そんなわけがない。


彼は内心、焦りと恐怖で狼狽していたが、何回もその言葉を心の中で繰り返し、自分の本心までをも騙すように仕向けた。


とはいえ、自分を騙したところで妹子の本心などはわかるわけがない。

太子は暫く考え込んだ後、とうとう腹を括って額に汗を浮かべながら話を切り出した。

けれど心音とは裏腹に、その声のトーンはいつもより低く、妙に落ち着いているものだった。




「ねえ妹子。私のこと、避けてる?」


「・・・別に避けているつもりはありませんが。」


「嘘。ならなんで私の顔を見ようとしないの?」


「別に意識的にしているわけではありませんが。」


「あ、なら私の顔を見ていないことは自覚してたんだね?てことは意識的にしてるってことじゃないの?」


「っそれは・・・。」



聞いたことのないような声色で問われ、妹子は刹那戸惑ったが、優秀な一役人とだけあり、それを表には決してだすことなく、こちらも声色を変えることなく答えた。

しかしこうも的確に揚げ足をとられるとさすがに言葉に詰まる。

妹子は暫く黙り込んだ後、腹を括ったかのように重そうに口を開き、そして彼の口からは予想だにしない言葉が発せられた。



「・・・太子、僕たち、別れませんか?」


「・・・え?」



太子は思わず目を瞠った。

付き合って数週間しか経ていなく、しかも自分はまだ好きだという相手にそう告げられたら誰でも困惑はするであろう。

落ち着いている風を装っていた太子だったが、彼のその一言で声色の冷静さを少々失う。



「何で?妹子、そんなに私のこと嫌いなの?」


「・・・嫌いですよ。」


「ならなんで私の告白にOKしたの?」


「・・・別に。」


「ねえなんで!」


「だから!!!」



いきなり声を荒げたかと思えば妹子はバッと勢いよく太子のほうを振り向いた。

顔色をうかがうと、眉をキッと上げ、強気な表情をしているかと思えばその瞳にはうっすらと涙を浮かべている。

すると雫が一筋、頬を伝ったかと思えば、いきなり早口で一方的にしゃべってきた。



「だからっ・・・!太子のほうこそ、僕のことが嫌いなのになんであんなこと言ったんですか!そんなに人の心を弄ぶのが楽しいんですか?そんなに僕のことが嫌いなんですか?それならっ・・・。」


「お、おい妹子・・・ちょっと待っ、」



突然のことに太子は驚きつつも彼をなだめようとした、が、その行為は無意味に終わり、次の瞬間、妹子の思いが爆ぜた。



「それなら僕を朝廷から追い出せばいいじゃないですか!!!」



その言葉を言い終えたと同時に彼の瞳からは次々と涙がこぼれ落ちる。

彼は涙を流しながらも言葉を続けた。



「僕はっ、アナタに直接嫌いとか、別れるとか言われるよりもっ、そっちのほうがまだマシなんですっ!それぐらい僕はアンタのことが、どうしようもなく好きなんです・・・っ!馬鹿みたいだと思うかもしれませんが―――」


「ちょっと待って妹子。」



低めのトーンの声が妹子の言葉を遮った。

そして次の瞬間、妹子は壁に押し倒され、気がつくと太子の顔が目の前にあるという状態になっていた。



「私がいつ、お前を嫌いだと言った?」



いつになく真剣な顔付きだったため、妹子は思わず目線を逸らす。



「言ってませんけど、最近噂で・・・。」


「噂?」


「はい・・・。太子が僕のことを嫌っている、って・・・。最初は嘘だろうと思っていましたが、ちょくちょく耳に入ってくるようになって・・・それで・・・。」


「不安になっちゃったんだ?」



妹子ははい、という返事の代わりにコクリと頷く。

諸事情を理解した太子は、小さく溜め息をついてから再び口を開いた。



「そんな噂、嘘に決まってるじゃん。だって私、妹子のこと大好きだし。ていうか、妹子以外の人、好きになったことないし。」


「本当・・・ですか・・・?」



その言葉を聞いたとたん、妹子は大きな瞳をさらに見開いて、上目遣いで太子を見る。

太子はその愛らしさに我慢ができず、思わず彼を抱きしめる。

そして溜め息混じりに言葉を述べた。



「本当だよ。まあこっちも似たような噂流れてたけどね・・・。」


「似たような・・・?」


「そう。妹子が私のことを嫌いっていう。」


「!そんなわけ・・・!」


「ん。だから私はその噂信じなかったよ。妹子のこと、信用してたし、どっちにしろ、大好きなのには変わりないし。」



また少し冷静さを失いそうになったような妹子の反応に、太子はそれを阻止するように食い込み気味で答えた。

その言葉を聞いた妹子は少し頬を赤くして、黙り込んでしまった。

それと同時に太子は自らの腕から彼を解放する。

暫くして妹子は、何か思い立ったような顔をしてから俯き、眉を曇らせながら言った。



「・・・ごめんなさい。別に、太子のことを信用していなかったわけじゃ・・・。」


「わかってるよ。あんまり同じ事聞くと心配になるもんな。謝らなくていいよ。その代わり、」



そういうと太子は、一呼吸置かれ不思議そうな顔をしている妹子に対し、いつになく真剣な眼差しで彼の瞳をみつめながら告げた。




「二度とあんな馬鹿なことは言うな。」




あのいつものまぬけな雰囲気の面影のない、まさに真剣さを煽るその瞳に妹子の心は揺らいだ。

そして今度は彼のほうから太子の背中に腕をまわし、再び涙を流しながら答えた。



「そんなこと・・・言われなくてもわかってますよ、馬鹿っ・・・!」



二度と放すまい、というように、力強く抱きしめられるのはなんとも心地が良いと太子は思った。

そんな彼の姿に太子は思わず頬を緩め、そして同じようにして抱きしめ返す。



「妹子、大好き。」


「・・・知ってます。」


「大好き。」


「・・・僕もです。」




二人は腕を緩め、幸せそうに微笑み、お互いの顔を見合わせながら唇を交えた。



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アンタがいつになく真剣な顔をして、あんなことを言ってくるから思わずかっこいいだなんて、思っちゃったじゃないですか。

でも、いつものアンタでも、あんな真剣な顔をしたアンタでも、

僕には全てかっこよく見えてるんですよ――――――――――――


知ってましたか?知らないでしょうね。どうせ、アンタのことだから。

でもこの先もずっと、知られない気でいますからね?こんな気持ち。

言ったらアンタ、天にも昇る気になって、というか、本当に昇っちゃうでしょう?アホですから。

で、そんなアンタを世話できるのなんて、僕一人にしかできないことでしょう?

本当に、困った人ですね。仕方ないから、一生ついていってやりますよ。


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*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆後書き。まともに頑張ったほうなのよ。*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

はい!完結です!!

長かったっすねーwwwごめんなさいww

今回真面目に頑張りました。会話文だらけにならないように・・・!

だが最後ら辺だんだん怪しくなってきちゃった((

最後が肝心だというのに・・・!


相変わらず文才皆無ですね。はい。

ちょっと今晩御飯の合間に最後完成させたのでちょい焦ってておかしな部分があるかもしれません。

はい、父が今お好み焼きを焼いててその合間に←

いや全部おかしいとか言っちゃダメ(^ω^)

なのであとあとちょいちょい修正加えるかも。


siaからのリクエストで、すれ違い太妹みたいな感じのを書かせていただきました。

一応siaのあらすじそのまんまパクる←

妹子と太子が恋仲になって間もない頃、太子が妹子のことを嫌っているという噂があって、それを気にした妹子は太子に嫌われたと思って太子を避けちゃう。

逆に太子のところでは、妹子が太子のことを嫌っているという噂があって、でも太子はそんな噂を気にせずに普通に妹子に構うけど、妹子に別れ話を持ちかけられて・・・んで誤解を解いてハッピーエンド、

という話です。

妹子が太子を避けるっつー部分が少なすぎましたね。ええ。結構重要な気がしたけど((


だからイケメン太子×勘違い妹子だったんですよ。

でも題名は最後まで意味不明でしたね。すみません。

いや最初は妹子に、「やっぱこの人ってかっこいいな」的なことを言わせるような要素があったんだけど結局なくなったっていう(殴

だから今慌てて灰色の部分付け足しました((殴

これで少しは甘くなったはず・・・!と、信じたい!!((






そしていつものごとく変態なおまけを↓

なんででしょうねぇ。書いててパッと思いつくんですよねぇ・・・どんだけ変態なんでしょうか私は・・・。



「そんな噂、嘘に決まってるじゃん。だって私、妹子のこと大好きだし。ていうか、妹子以外の人、好きになったことないし。」

のセリフを少し改変して、↓



「そんな噂、嘘に決まってるじゃん。だって私、妹子とこういうことしたいぐらい妹子のこと大好きなんだよ?」


「そんな・・・あっ」


「嫌いな相手とこういうことできると思う?」


「やっ、摘まないでっ・・・!あっ、やあっ、たいしっ、あんっ」




強制終了^p^

ほんと・・・なんなんでしょうね私の脳みそは・・・

どんなことしたかはご想像におまかせします((

でわでわ(*^ー^)ノ

siaリクエストありがとう!!(*^▽^*)楽しく書かせてもらいますた!