※BL・腐の意味がわからないかた、これらの言葉に嫌悪感を抱く方は閲覧をご遠慮ください。
また、太妹が嫌いな方もです。
妹子命日小説なのでシリアス気味です。
けど最終的にはある意味ハッピーエンド・・・かな?
あと閻鬼要素途中で入ってきます。そういうの入れないつもりだったのにいつのまにか入ってました((
なんか最初妹子視点だったけど最後都合悪くなって第三者に置き換えたら
妹子妹子言いすぎました。許してください。
無駄に長くて語彙が貧困です。←
あと妹子の死んだときの年齢とか考えないでください←
姿はあのままってことで。
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「またね、妹子。」
彼はそう言ってこの世を去った。
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「またね。」
「は?」
唐突に発された言葉に言葉に僕は目を丸くする。
「私、逝くときは妹子に『またね』って言うから。」
彼は遠くの景色を眺めながらポツリと、そうつぶやいた。
「・・・何言ってるんですか。縁起でもないこと言わないでください。」
僕は目を伏せ、無表情で答える。
「妹子もわかってるだろうけど、私はもう先は長くない。
それで、決めたんだ。私、あの世で妹子のこと、待ってる。
会えるまで、ずーっとずーっと待ってる。
だから私、逝くときは妹子に『またね』って言うね。
あの世で、天国で絶対にまた会えるから。
だから、ねえ、妹子。そんなに泣かないでよ。」
そう言って彼は僕の左の頬に右手で触れ、親指で僕の目から溢れ出てくるものを拭う。
「そんなに泣いたら目ぇ腫れちゃうだろ。目が開かなくなっちゃうくらい。
・・・ねえ妹子。
私は、お前の泣き顔を覚えて逝きたくはないよ―――――――――」
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後ろに亡者の列がずらっと並んでいる中、
妹子は「めんそーれ」と書かれた看板を提げている大きな建物のなかに入った。
そこには一つの机と椅子があり、
椅子には紫色の着物を着て、「大王」と書かれた帽子をかぶった男が足を組んで座っていた。
その隣には色黒の銀髪で、頭に角を生やした、秘書と思われる人物が立っている。
「次の方、どうぞー。」
秘書の男にそう呼ばれ、妹子は閻魔大王の前へと進んだ。
「えーっと君は・・・小野妹子さん・・・ん?」
「な、なんですか?」
引っかかるような物言いをされ動揺を隠しきれず、思わず聞き返してしまった。
さらに彼はじーっと人の顔を見てくるので妹子はうろたえてつい、一歩、2歩後ずさりしてしまう。
それを見かねた秘書が間に割って入ってきた。
「大王!妹子さん困ってるでしょうが!
じろじろ見るのもいい加減にしなさい!」
「あー、ごめんごめん。結構可愛い顔してるもんだからつい。」
「は、はあ・・・。」
どう反応していいかわからず、とまどいながらも相槌を打つ。
「そんなこと言ってないでさっさと判決を言い渡してください。」
「え、何鬼男くん、焼いてるの?きゃ~!可愛いな鬼男くんは~♥」
「ばっ!誰が焼いてるんですか!!
それよりもさっさと仕事をしてください!」
「もう~素直じゃないなぁ。ま、そういうところが好きなんだけどね♥
ねえ、鬼男くん。今日の仕事終わったらあとで俺の部屋に・・・」
「仕事中っつってんだろこのクソ変態大王イカ。」
「すみませんでした。」
「あ、あのー・・・お取り込み中すみませんが・・・。」
すでに空気のような存在になっていた妹子は句切れのよさそうなところでなんとか話しかけることに成功した。
すると思い出したかのように二人の注意が一気に彼のほうへと移る。
「ああ、ごめんごめん。で、妹ちゃんの判決はーー・・・」
「い、妹ちゃん?」
かつても呼ばれたことのない、しかも今日初めて会った男にそんな風に呼ばれるとは。
妹子は拍子抜けしてしまったかのような表情で閻魔大王を見た。
「あ、ごめーん。いや、ね?君の話は太子から聞いていたもんで。」
「!太子・・・!太子を知ってるんですか!?」
久しく聞いたその名に妹子は敏感に反応した。
「そりゃあまあかの有名な厩戸皇子、聖徳太子だからね。
それに俺達気が合うもんで、結構話してたりするんだ。
太子、君のことばっかりしゃべるもんだから、つい・・・。」
「そう、なんですか・・・//」
死んでも恥ずかしい人だなぁ本当に。
などと考えながら妹子は片手で目をふさぐ。
「大丈夫。太子はちゃんと元気に天国で過ごしているよ。
いつもクローバーのたくさんある野原にいる。
その野原は天国の扉をくぐってすぐのところにあるからね。」
淡々と説明する閻魔大王に対し、妹子はゴクリと唾を飲み込み、意味深そうに聞く。
「それで、僕の判決は・・・?」
すると閻魔は、今度は真剣な眼差しで彼の目を見つめながら言った。
「小野妹子君。君は、
――――――天国、です。」
その言葉に妹子はほっと胸をなでおろしたような表情になる。
「そうですか・・・ありがとうございます。」
その様子に閻魔は笑顔で述べた。
「さあ、行っておいで。」
「はい!!」
妹子はパアアと顔を輝かせながら天国の門をくぐっていった。
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門をくぐりぬけると、あたり一面にはきれいな野原が広がっていた。
とても穏やかな風を感じながら、ああ、自分は本当に死んで天国にきたのだ、と改めて実感する。
そして、少し遠くのほうを見ると、広大な緑の中に一色、別の色が見えた。
その色を見た瞬間妹子はそこへ向かって駆け出していく。
―――――――ああ、あの青色は。
見慣れた色だったのに、久しく見ていないなんて、おかしい気がするけど。
でも確かに、見慣れた色で、懐かしい色で、
―――――――懐かしい、あの人の色、で。
妹子は息を切らしながら途中で歩くこともせずにあの色に真っ直ぐ向かって走る。
そしてだんだんその人物の顔が見えてきた、とともにその人はこちらに気づいて振り向く。
彼は目を瞠り、やっていた作業を中断して真っ直ぐと立った。
そして妹子のほうへ体ごと向けて両手を大きく広げる。
妹子はその意図がわかったように彼の胸の中へと飛び込んで行った。
「―――妹子!!」
「太子!!!」
太子は妹子をしっかりと受け止めるとそのままぎゅううっと抱きしめた。
「妹子、久しぶり。」
「はい。お久しぶりです。」
妹子は彼の胸に顔をうずめながら答える。
ああ、このカレーのにおいは、正真正銘あの人のにおいだ―――
「元気にしてたか?」
「はい、おかげさまで。・・・でも、やっぱり・・・。」
そういうと妹子の太子を抱きしめる腕の力が少し強まる。
その様子は彼が太子に何を言いたいのかということをはっきりと伝えていた。
「・・・うん、私も、やっぱり妹子がいなくて寂しかったよ。」
「・・・本当ですか?」
「本当だよ。」
「・・・浮気とかしましたか?」
「大丈夫。私、妹子以外好きになれないから。」
「・・・本当ですか?」
「当たり前だよ。」
「・・・僕もです//」
「うん。知ってる。」
妹子の言うこと全てが可愛らしく思えた太子は思わず口角が上がってしまう。
「・・・仕事ちゃんとしてましたか?」
「おまっ・・・私をあの世に逝かせてもまだ仕事させる気なのか!!」
「もちろんです。生きている間にさぼった分、ちゃんとやってくださいね。
アナタが亡くなった後、あの膨大な仕事の量で大変な目にあったんですから責任とってください。」
「ひど男!!!」
二人はかつて生きていた頃のようなやりとりをすると、
お互いに顔を見合わせ、クスクスと笑いあった。
「で、どう責任取ればいいわけ?」
「そうですね、では――――――
――――――これからも、ずっと、一生僕のことだけを思い続けて、僕の傍にいてください。
「約束、ですよ?」
「うん。それなら私、全力で責任取れるよ。」
「では、その意志を示してください。」
妹子がそういうと太子は、微笑みながら彼の唇に優しくキスをした。
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゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ 後書きよきっと。゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
うおおおおお無駄になげぇぇぇえぇぇええ!!!!
くせに語彙力ねえええぇぇえええぇええ!!!!!
なんか色々すみませんでした。ぐっちゃぐちゃっすね。
そして最後なんかけっこう甘くなった・・・気がしたんですが、どうでしょう?
なんなんでしょうね・・・最近自分の中で甘いの流行ってるんですかね((
そして案の定天国組みも入ってきましたw
最初は普通にcpなしで書こうと思ったのですが、
書き終わってみてみるとなぜか閻鬼要素になってた←
まあ、あれだよ。趣味なんだからしょうがないよね!!((殴
あとみなさん気づきました?
私、「におい」の漢字変換してないんですよ。
なぜかというと、
「匂い」なのか「臭い」なのかわからなかったから^p^
いや・・・匂いだといい香りになっちゃうし、太子のにおいそこまでじゃないだろうし←
かといって臭いにすると臭くてなんかギャグっぽくなっちゃうから・・・
と、悩んだ末、平仮名にさせていただきました(え
どっちなんでしょうね?誰か教えてください←
あと妹子の年齢についてなんですが、最初に書いたとおり疑問に思わないでください(え
別に若くして死んだわけじゃないんですけど、
まあ年取ったままだとあれかなーと思い、あえて年齢は書きませんでした。
わからなくなりそうでめんどそうだったから書かなかったんだけどね
まああの世に逝って若返ったということにでもしておきましょう((
一応あらすじ。
妹子が死んだ。閻鬼んとこ行った。んで太子に会った。終わり((殴
はいはいちゃんと書きますよ・・・((殴
最初の灰色の部分は、太子が病気を患っていて死ぬ数日前の話です。
そして妹子が死んで、閻鬼んとこ行って、太子の話を聞きます。
んで判決うけたのちに、太子を探したんですけど、
ちょっと見渡したらすぐ見つかって、んで嬉しさのあまりダッシュで行ったという←
ちょっと近づいてきたら太子も気づいて、んで抱きとめるポーズして、
妹子もそのまま飛び込んだ、と。
んでそのあとの会話でツンデレな妹子のデレがけっこうでてるっつーね。((
「んで」使いすぎたね自分((
まあ、なんとかわかっていただけると嬉しいです(-^□^-)
でわでわ(*^ー^)ノ