授業が終わり、部活動の時間となった。










光は教室を出て、第一音楽室へと向かった。










光の中学校は、創立10年とまだ新しめの学校で、校舎は3階まであった。










光の向かう第一音楽室は3階、つまり最上階にある。










一方、光の学年、3年の教室は1階であった。










1階から最上階まで階段で上(のぼ)らなければならないとなると、さすがに少しきつい。










少し息切れしてしまう。










「・・・はあ、やっと着いた・・。










やっぱり、毎日毎日3階まで行くのは少し疲れるなぁ・・・。」










光の所属しているトロンボーンパートは、1-Eで活動している。










光はいつも通り楽器を持ち、いつも通り1-Eに行った。










だがそこにはいつもいない者がいた。










「・・・え!?りゅ、龍!?」










なんと、光の悩みの種の龍がいた。










「やっほー!」










「え!?なんでここに!?てかなんで知ってんの!?」










光は軽くパニック状態になったが、あっさりと答えを即答された。










「たまたま通りかかって、光いますか?って聞いたらここに連れてこられたー。アハ☆」










「ええええそんなあっさりと・・・。てか誰だよ連れてきたの!?」










「はーい!」










と、威勢良く返事をしたのは悠太だった。










「お前か・・・」










光は飽きれたようにがっくりとうなだれた。まさにorz(オーアールゼット)状態だ。)










うなだれている光の元に悠太が駆け寄ってきた。










そして光の耳元で、










「あいつのことだろ?」










と、ボソッと呟いた。










それを言われたとたん、光は自分の顔が熱くなっていくのを感じた。










悠太はさあさあと言って光をぐいぐいと引っ張り、龍に押し付けた。










「じゃ、あとは2人でね~」










と、言い残し、光達を残してみんな教室から出て行ってしまった。










教室内に、しばしの沈黙。










「え・・・っと。」










「こっ、今度の日曜どっか行くって言ったじゃん?あれ、どこ行く?」










光が勇気を振り絞って先に話題を持ちかけた。










龍:「ああ、どうしようか・・・。遊園地にしよう!アップルランドは?」










光:「あ!いいね!ちょーど行ってみたいなぁって思ってたんだよね~」










龍:「じゃ、今週の日曜にアップルランド行こうぜ!はい、決まり~」










光:「・・・龍って意外と強引だね。」










光はクスクスと笑った。










(う・・・かわいい・・・)










いやいや、相手は一応男なんだぞ、と、龍は我に返るように首をブンブンと横に振った。










話が終わったと同時に悠太が勢いよくドアをガラッと開け入ってきた。










どうやら外で聞いていたらしい。










「はい!じゃあもう、練習れんしゅ~。なので龍さんは帰ってください。」










「ええ!?もう帰んないといけないの!?」










「ほんとは部外者が入ってきてはいけないんですよ~?










先生に見つかってたら、大変なことになってましたよ。」










だから一刻も早く帰ってください、と、悠太が龍を追い返すように言った。










「え~ケチぃ~」










と、文句を言いながらも龍は帰っていった。










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後書き―――――――――――――――――――




Q:アップルランドってなんですか?




A:すすけが適当に名前つけた遊園地です。




題名変えました~てか決めました~(^-^)




ベタとか言わんといて!!orz