人により大なり小なりはあっても、近しい家族を亡くすと、心にすき間ができると思います

お通夜や告別式、納骨の四十九日を執り行うことで、すき間がうまる人もいれば、私のように長く心に大きなすき間を残している人もいると思います


私がブログに母の膵臓癌について書き始めたのは、自分の心の内を吐き出すことと、同じ病気の患者さんやご家族の役に立つことがあればと思い、書き始めました

前者のほうがどちらかというと大きい理由です


元々双極性障害という病気を持病で持っていたため、職場の仕事が一息ついた途端、酷い鬱状態に陥りました

何のために生きているのか分からなくなりました

独身で子どももいないため、仕事をするのは半分程度は特に母の老後の資金のためでした

緊張感から脱したとき、気がつくと心も身体もボロボロでした

母の病気が分かってから、母が亡くなるまででも、10kg痩せました

食べてはいましたが、砂を噛むようで、美味しさを感じなくなっており、食べる量も減っていたと思います

その後も体重は減り続けています


そんな状態が半年以上経って、精神科の先生が今月になってようやく薬を変更してくれました

始めは50mgで重篤な副作用が出ないかを診て、1週間後150mgに今週から増えました

先生からは「今は家事などせず、ゆっくり休むように」言われましたが、薬の効果はすごいですね

150mgに増えた途端、大きな変化が見えてきました

軽い家事ですが、簡単な洗濯と、買物に行くことができました

先生から言われたように、まだ今は休むときなので、一時期のように◯◯をしなきゃ!△△をしなきゃ!というような、マストな考えはしないようにしています

気が向いたらやってみよう……程度で、少しずつできることが増えればいいかな、食事も少しずつ美味しく食べられるようになればいいかな、と思っています


双極性障害も鬱病もそうですが、突然動けなくなるほどの鬱状態になる訳ではありません

元々の性格が真面目でギリギリまで頑張る人が多いため、自分で悪くなってきていることが分かっても、周りに迷惑をかけたりすることを考えてしまうと、倒れる直前まで普通に仕事や家事をしているため、周りには理解してもらえないことが多々あります

昨日まで普通に仕事をしていたのに……と思われることなんて、日常茶飯事です


私もなかなかてきないでいますが……

きっと一度ぜーんぶ投げ出して、楽になる方が、早く良くなると思います

何かにしがみついていたり、諦めがつかないから、自分の首をしめてしまっているのだと思います

私の場合だと、仕事を辞めるという決断ができずにいます

今は休職という形で休んでいますが、休職にも期限があります

退職して、期限がなくなったら楽だろうと思うと同時に、次の仕事への不安が募ってきます

鬱病の人は、こんな感じで、堂々巡りしてしまうので、なかなか良くなりません


私は最近になって、ようやく、夜中起きてトイレに行って、母が亡くなったことを理解し、もう夜中にトイレで鉢合わせをすることはないんだと思いました

また、朝起きたとき、母は亡くなったんだと思うようになりました

それまでは、どこかに、母が亡くなったことを受け入れられない私がいました


でも、まだ哀しいです

ブログを書いているときも、よく泣いています

もっと、私が嫌になるくらい、母の介護をしたかった

祖父母の介護でその大変さは身にしみて分かっていますが、介護は本当に最後にできる親孝行のような気がします