最近相次いで、「高校」特集が経済週刊誌の表紙を飾った。週刊東洋経済10月15日号、週刊ダイヤモンド11月19日号である。常日頃から考えている事でもあり、昨日も記述したので、今日は受験生をもっと掘り下げて見たい。昨日との関係で言うと、裕福な家庭の高校生の場合、国立大学志願の経済的インセンティブは働かず、志望動機は教えを受けたい教授がいる・受験科目が合っているといった事になる。そこでは国立も、私立も純粋に高校生学業あるいは、大学の学問の内容によって志望される。ただし、国立型の浅く広く式の学習と私大式の狭く深く式の学習は、科目から見た時には、浅く広く学習した者が特定の科目に関して狭く深く学習した者よりもよくできる事が起こり得る。そのような2者がそれぞれ国立と私立に進学した場合において、私立に進学した者が学内のダブルディグリーの制度を使い、世界ランキングにおいて日本の国立大学よりも上位の大学の卒業証書を手にする事が起こり得る。ただし、その海外の大学と日本の国立大学のノーベル賞受賞者数の順位は、世界大学ランキングの順序と同じとは限らないし逆転する事も起こり得る。