アカデミズム知・ジャーナリズム知・スキルズ・世間話の4種類である。スキルズとは耳慣れないが、すぐに収入に結び付く実践的な知識の集合と定義しよう。ジャーナリズム知は、近代以来数百年が経過しているので、例えば歴史学というアカデミズム知に知的作業を経て転換し得る。世間話というのは、アカデミズム知と対比させれば、その意義も明らかになる。アカデミズム知はどこかで世間話とつながっていなければ存在意義が薄まる。「良くは解らないが、すごい発見だそうだ。」といった話題の取り上げ方でもよい。特にビッグ・データとして交わされた言葉の解析が瞬時に行われる社会では、アカデミズム知の方から、世間話のほうへ降りて来る事も多くなる。私が今注目しているのはスキルズである。アカデミズム知もジャーナリズム知もスキルズもネットでの配信が可能となっており、パッケージ自体では区別がつかない。その知識は「純粋に知的である事の追求なのか?」「今起こっている事の報道」なのか、「すぐに収入に結び付く知識・技能なのか?」といった目的の違いによる区別があるだけである。

 

私がスキルズに注目するのは、例えば「携帯電話の勃興期」の「スキルズ」や「インターネットの勃興期」の「スキルズ」は社会的な影響力が大きい割には、一部の人だけがその重要性を認識し実践していた。という、ジャーナリズム知やアカデミズム知とは異なる伝達の仕方をするという点である。 今、何が行われようとしているのか?それは少しずつその姿を現す。