明雄はまだ小学1年位の子供の頃、不思議な体験をした。季節は夏、場所は川の中、水深は明雄の肩位、少し背の高い小学生だから1メートル位か。まだ泳げない頃だったが、両膝を抱えて水中に浮かんだ。
「浮かぶ!浮かんでいる!」
バランスが崩れて、天井を見るようになると、膝を抱えたまま、水面が水中から上の方に輝いているように見える。空気と水の境界で光が反射したり、屈折したりしているのだろうか?空気の大きな泡の表面も輝いて見える。明雄は喜びを感じた。何もしなくても浮かんでいる事に。
「楽ちんだ!」
空中では、留まれるのはほんの一瞬で、すぐに地面に落ちてしまうのに、ここでは、いつまでも浮かんでいれる。寝たままで青空を見ていればいつまで青空を見て居られる。時おり太陽光は眩しかったが、
明雄は、水の中という空間が自分にとって、とても居心地のいい場所であると感じていた。
「浮かぶ!浮かんでいる!」
バランスが崩れて、天井を見るようになると、膝を抱えたまま、水面が水中から上の方に輝いているように見える。空気と水の境界で光が反射したり、屈折したりしているのだろうか?空気の大きな泡の表面も輝いて見える。明雄は喜びを感じた。何もしなくても浮かんでいる事に。
「楽ちんだ!」
空中では、留まれるのはほんの一瞬で、すぐに地面に落ちてしまうのに、ここでは、いつまでも浮かんでいれる。寝たままで青空を見ていればいつまで青空を見て居られる。時おり太陽光は眩しかったが、
明雄は、水の中という空間が自分にとって、とても居心地のいい場所であると感じていた。