敗戦国日本で、戦勝国ソ連のマルクス主義

が雨後の筍のように思想界を席巻した話は

述べた。世界恐慌の時にはソ連の計画経済

も健在のように見えたし、ナポレオンもヒ

トラーも撃退したロシア、欧米とは一線を

画するロシア、モスクワ大公国のイヴァン

3世はビザンツ帝国の後継者を自任してい

た。欧米=西ローマ帝国の後裔、ロシア=

東ローマ帝国の後継者の図式がある。冷戦

時代も今も基本的に変わらない。一方最大

の戦勝国アメリカは、朝鮮半島中国大陸へ

の日本の軍事的進出は、国内市場の未熟さ

に最大の原因があると考え財閥解体と農地

改革を指示し、可処分所得の増大と、企業

活動の自由を保障する事で日本市場の成熟

を指導した。その後は日本の工業製品の輸

入をアメリカ市場が受けいれ経済大国日本

が実現した。とは言うものの、確かに経済

的には豊かにはなったが、精神はどうか、

マルクス主義哲学は神通力を失ったように

思えるのだが、、、アメリカのプラグマテ

ィズムは確かに観念論からは自由だが、言

霊信仰のある私にはちょっと、ドライ過ぎ

る。英語を話せるようになれば何か信仰が

生まれるのか。英語は道具だ。教育も変わ

っている。卒業時に獲得している能力を備

えた人間像=ディプロマポリシーによるイ

メージが、大きく様変わりしているのだ。

現在における「主体性の確立」はどの様に

して可能か?その必要条件ではないが、語

学は十分条件だ。「現代日本語主義」は

どうなる?