知の巨人と言われた「吉本隆明」であるが、

誰か彼の思想を批判的に把握した者はいな

かったか?700年前の日本の日蓮大聖人

がそうである。曰く 

   心の師とは・なるとも心を師とせざ

れとは六波羅蜜経の文なり(兄弟抄 日蓮

大聖人)


もちろん、順序はあべこべである。現代の

思想家が、中世の宗教家に知られるはずが

ない。

 しかし、大聖人の戒めを守れない者が現

代に現れる。吉本隆明ではない。彼は、自

分の心の師であるはずだ。だから、ベスト

セラーとは言わないまでも、話題作を読書

界に提供できたのである。問題は私のよう

な者である。

 「心」を師としてしまうのである。影響

を影響として把握できず、確固たる自分が

なく、それ故、その時々の自分の考え・心

を中心に行動する。結果、破滅・精神異常

・挫折等々

 実際、青春における自己の確立や自我の

発見は大変な作業である。近代文学のメイ

ンテーマはこれだし、日本の多くの文学者

達もその愛読者達も通ってきた道である。

 日蓮大聖人の戒めは現代に必要な戒めで

ある。読書には多くのメリットがあるが、

リスクもあるのだから。