職業は専門的だ。商店街がそうだし、工場も本社も。収入を得ようとすると、スペシャリスト

である事が要求される。収入を得ているジェネラリストは一握りだ。職業には専門的な技能や知

識が要求される。しかし、人間は「全体的存在」である。そこで「宗教」が求められる。

 現在の自分を歴史に投影してみる。親近感を覚えるのは、古代ローマ帝国の兵士だ。彼らに

は25年の兵役が課されていた。25年務め上げると2つの特権が得られる。ローマの市民権

と、生涯にわたるパンの支給だ。古代世界にあっては輝かしい成果だ。それゆえ古代ローマは歴

史に燦然と輝いているし、後の歴史においても、カール大帝のフランク王国やオットー1世の神

聖ローマ帝国は古代ローマ帝国の継承者を自認していた。少なくとも西ローマ帝国の。

 スペシャリストである為には、様々なものを切り捨てて一つの存在に徹する事が求められる

。しかし人間は全体的存在である。こうして、職業人としてはスペシャリストであり、宗教を受

け入れる人間としてはジェネラリストである、両面の人間存在の追及が求められている。