こんにちは。

 

新大正毛紙30銭、風景2銭の外信書留書状です。

 

KOBE 1934年12月28日 ⇒ BATAVIA

 

【郵便料金62銭の内訳】

〇外信書状 46銭(20gまで10銭、以降20gごと6銭)

〇書留 16銭

 

あて先はBATAVIAなので、オランダ植民地時代のインドネシアの首都ジャカルタあての7倍重量便です。

 

〇『DOAUNE』→税関

〇『Inklaringsrecht』→通関料

とのことですので、裏面の25セント切手は通関料と判断しました。

 

ちなみに、当時の万国郵便条約には、特別料金として、『関税を課スヘキ物品ヲ包有スル郵便物ヲ法制上交付シ得ル名宛国ハ該郵便物ノ通関ノ為郵便物一箇ニ付最高五十サンチームの料金ヲ徴収スルコトヲ得』との記載があります。

 

さらに調べてみると、『和蘭(オランダ)及び同植民地』では25サンチームは12.5セントとのことですので、50サンチームは25セントとなり、この使用例では、通関のために徴収できる最高料金50サンチームを徴収したことが分かります。

より詳細を知るためには、当時のインドネシアの郵便関係法令を調べる必要がありそうですが、ウェブ検索で確認できたのはここまでです。

 

ちょっと面白い日本切手と外国切手のコラボの使用例を入手できたので、大切にしたいと思います。