このブログでは、本を読んでみて感じたことや心に響いた文章などをピックアップしていきたいと思います。

◎まえがき
読書が人生の深みを作る。
この本のテーマは「深さ」だと思います。
これからこの「深さ」の正体が明らかとなります。
読書は思考力、想像力、前進する力、自己を形成、人生を豊かにする。
でも、読書時間が0の人が多いのはなんで?
それはネットやSNSがあるから。
本読まなくてもネットがあればいいじゃん、と思われがちですが、ネットと読書は全然違うらしい。
それは「向かい方」が違う。
現代人は集中力が低下していて、短時間で次々と、パッパッと違うニュースに飛びまくってる。それは「読者」ではなく「消費者」。
あと「構え」の問題。腰を据えて構えると、それは体験となり人格形成に影響を与える。更に、疑似体験もできる。人生観、人間観、想像力、人格を大きくする。

◎序章【なぜ、いま本を読むのか】
ネットって表面だけサーっと撫でて詳しいところを読んでいない。だから、わかった気になっているだけで、聞かれると思い出せない現象が起こる。これよくあると思います。
読書は「深さ」を作る。
ある専門分野を生かすにも一般教養が必要。多角的な視点が必要なんだと。「リベラルアーツ」というらしい。
また、AIが人間の脳を越えると言われてるがそんなことは関係なく、人生をいかに深く生きるかが重要。おっ、また「深い」が登場した。
そして人間は知を多くの人と共有して後世にも伝えていける。ブログとかもそうだよね。ネットもうまく活用しながら本を読むことで人生は深まる。

◎1章【読書をする人だけがたどり着ける「深さ」とは】
ついに「深い」とはどういうことかについてだ。
「浅い」「深い」の差は「教養」。
物知りとか豆知識とかじゃなくて、物事の本質をとらえて理解すること。教養が人格人生に含まれている人。きっと、教養が身から溢れて周りに影響を与えている状態のことだと思う。
読書で知識、思考、人格が深まる。
コミュニケーションの浅い、深いの根底は認識力。相手の状況、感情、言動を認識すること。文学を読めば複雑な感情を感じ取ったり言語化できる。たまに、自分の感情や思考を相手に伝えたいのに、適切な言葉が思い付かないってことあると思う。自分もある。
魅力的な人って単に美しいってだけじゃなくて、知識、教養、人格が素晴らしい、話が面白い、深いコミュニケーション、人間性が高い、深みがある人ってのが魅力的なんだ。
知性はセンスと違って万人に開かれており、知的好奇心や知的な欲求は誰もが持っているはず。
皆も小学生の頃は本が好きだったはず、それが成長するにつれて読書の楽しみを忘れてしまったんだ。
読書の楽しみは本のワールドに入ること。深い世界に触れてそれを楽しむこと。その心が必要。
で、本を読むようになると、教養のある人の話をより面白く感じることができ、普通なら気にも留めないことも面白く感じたりもする。教養のある人の方が、人生が面白くなる。

◎2章【深くなる読書 浅くなる読書 何をどう読むか】
まず「深さ」を手に入れるには「認識力」。これはコミュニケーションのところでも話していました。
ベテランや偉人の思考を言語化したものを自分に取り入れ理解するということだと感じた。要は読書だ。
あと、ちょっといいなと思ったのが「初心忘るべからず」。これは皆さんもご存じだと思いますが、今回の初心は自身の未熟さを表しています。自分が未熟であることを忘れずに、常に自分を戒めなければ成長はしない。という意味です。このような捉え方もあるんだと、感心しました。
言語化された物語は文字だけで頭のなかで場面を想像できます。映像は文字で説明されるより一目瞭然ですが、自分の頭をあまり使わなくてもいいということにもなります。確かにボーッとしてても映像はどんどん先に進んでいくもんね。映像に頼れば頼るほど本を読む時間が必要になる。
著者の視点で本を読むことにより、視点が重層的で多角的になる。また、読書は広く深く読む読み方が良い。特定の著者のだけ読むのでは「深さ」は得られない。様々な著者にどっぷり浸かるのが大事。

◎3章【思考力を深める本の読み方】
皆さんはサン=テグジュペリの「星の王子さま」って本を読んだことありますか?
この本は、ただストーリーを理解しただけでは意味がなく、作品に込められたメッセージを読み取ることが思考を深めることに繋がるんだ。これって正解はないと思うから、人それぞれ捉え方があっていいんだと思った。それをシェアできれば多角的な視点になるんだろうな。
思考を深めるのに一番効果があるのは、やはり、対話をすること。人に話すということ。これね、本当にその通りだと思う。自分が理解してないと、人に話せないんだよね。だから、本を読んだつもりでいも内容やよかったところ等を話せないってことは、まだまだ自分の中で消化できてない証拠だと思う。話すことによって記憶にも定着すると思います。
本章では「思考力を高める名著10」ってことで10冊著者が紹介しています。

◎4章【知識を深める本の読み方】
ここでは知識を持とうと話しています。知識を持てば持つほど知識は倍々になって増えていく。まるで知識の細胞分裂という表現がされています。先にも書いた通り、知識を自分のものにするには人に話すことと書いてあります。そうすることにより知識が定着する。
知識を使うには文脈が重要。文脈のなかで知識とのつながりを意識して使えると知識のある人となる。
会話の中で自然と得た知識を披露できるようになればいいって感じか。使えると自分に定着する気もする。
本章では「現代に必要な知識が持てる名著10」が紹介されています。

◎5章【人格を深める本の読み方】
人格とは、知識、思考、感情、性格等を、統合した個人のあり方。人間性と言い換えたりもする。
本を通して偉人の器に触れることができる。自分達の日常では到底出会うことのできない偉大な人物の思考を得ることができると考えると、本はすごいと思いました。
この章では「人生の機微に触れる名著4」が、紹介されています。

◎6章【人生を深める本の読み方】
人生は勝ち負けではない。経済的成功が勝ちでもない。勉強ができて仕事も成功していても、教養がなければ残念な人。
人が生きる意味を問いながら、その深みを掘っていくのが人生の醍醐味。その意味を捉えようとする力を読書によって育むと、ものの深さがわかってくる。
文学を読むと幸福その物に対する認識が変わります。
自分一人の経験には限界がある。しかし、本を通じて他人の人生を追体験することはできる。他人の気持ちを理解して認め、受け入れることによって、自分自身が成長するし、人生を豊かにすることができる。
この章では「人生を深める名著6」が紹介されています。

◎7章【難しい本の読み方】
時代を越えて、多くの人に愛されてきたもの。歴史のなかで評価され、現在もその価値を失わないものを選ぶ。時の流れの試練に耐えて残ってきたものには、それだけパワーがある。
読書は集中力の訓練になる。集中力が鍛えられれば、その他のことにも時間が使える。生産性がが上がる。
本を読んでいる自分って格好良いと思う。これは自分もそう思った。昔は本読んでるなんてマイナスなイメージがあったけど、今は、むしろ逆でこのスマホの時代に敢えて本を選択するところが知的な印象を受ける。
この章では「難しくても挑戦したい不朽の名著10」が紹介されています。

◎感想
著者も指摘しているとおり、自分も読書時間0でした。
その全然本を読んでいなかった自分があるきっかけで本を読み始めて、少し経ってから出合ったのがこの本。
本を読んでなかった自分も本を読むことがいいことだという認識はあったので、題名を見ただけで絶対に読みたいと思ったのが第一印象。なぜ読書がいいのか、そして本とどのように向き合っていけばいいのか、様々な角度から書かれていて、自分のモヤモヤしていた感情がすっきりした気がします。
「人生の深み」
この本を読むまではそんなこと考えすらしてなかったですし、読書には自分の想像以上の効果があることに驚かされるばかりでした。
是非、読書がなんとなくいい効果があるとわかっていても、それがなぜなのか説明できない人に読んでもらいたい一冊だと感じました。

今日も最高の一日になる!
せーの、イイネ!