中学は不登校だった。


大人が嫌いで、家族や友人も嫌いで、


何よりも自分が一番嫌いだった。


不登校の理由は、2つ。


1つ目は、人と話すのが嫌になって 


誰も信じれなくなって


作り笑いに疲れ


お世辞に疲れ


自分を作ることに疲れたから。


2つ目は、私が不登校になれば


母親が少しでも私のことを見てくれる気がして


妹弟を常に優先する母親をどうにかして


私に振り向かせようと思ったから。


でも、残念ながら逆効果だったようで


私のことは尚更後回し、


いや後回しではなく、無視された。


プツンと私の中で何かが切れた気がした。


そんな時の私でも、わたしは一緒にいてくれた。


何も言わず、守ってくれる時だけ私を吸い込まれるような睡魔に誘い、


心も体も痛い思いしそうな時、


ただ黙って私を守ってくれた。


寂しかった時や1人で泣いてる時は、


わたしの声が聞こえて、


励ましてくれた。


そんな日々を送っていた不登校だった中学。




私とわたしに手を差し伸べてくれた先生が現れる。


「困ったら先生に相談だ」をすごく主張する


よく言えばすごくフレンドリー、


悪くいえばしつこい先生だった。


しかも異性の先生。


異性だから、取っ付きにくくて話しにくいし、


よりによって担当教科は理科。


当時、5教科中2番目に苦手な科目。


最悪な先生に目つけられたよ、めんどくさい。


その先生はたまに学校に来る私に色々話しかけてくる。


鬱陶しいほど絡んでくる。




具体的に言うと、、



ある日は、


「校門くぐって、職員室まで来れただけで十分だ!」


と言いながら、すごく輝かしい笑顔を見せる先生。



ある日は、


「プリント取りに来たの?偉いじゃん!じゃあ、このプリントもプレゼントしちゃう〜」


と言いながら理科の授業プリントをさりげなく渡す先生。


「いりません。理科苦手なので。」


と断っても、


「まぁまぁ、貰う分だけ貰ってよぉ〜、要らなかったら捨てちゃってもいいからさ!」


と私の手にプリントを持たせる。


先生は、なぜ冷たく断れてもあんなに優しく対応できるんだろうか。



まぁそんな感じで基本なんでも褒める。


とにかく褒める。


時に私が返す言葉は、全てポジティブに変換して返す。(←ほんと天才的)


そんな先生だった。



その先生に絡まれてる時、必ずわたしは私にこう言う。


「所詮、仕事なんだよ。これが。」


「そうだね」って、心の中で私はわたしに返す。


絡まれれば絡まれるほど、「所詮、仕事なんだ」とわたしの声が聞こえて


ウザくて悲しくて何故か辛くて仕方なかった。



先生を見る度に思った。


教師って、めんどくさくて可哀想な職業。


だって私みたいな生徒にも関わらないといけないんだから。


先生を見る度に思った。


大人は大嫌いだ。


一生大人を好きになることはなく、


今の自分はもちろん嫌いだけど、


これから私も大人になっていくんだから、


一生自分のことを好きになることはないんだ。



……To be continued