読書日記2024-218

鬼の哭く里

中山七里(著)

[光文社2024年5月発行]


 

鬼の哭く里 [ 中山七里 ]

 

  あらすじ

殺人鬼の咆哮が轟き、村人がまた祟り殺された
岡山県津山市姫野村。 人口 300 人にも満たないこの限界集落には、令和の現在も70余年前の呪縛を恐れていた。 村人 6 人を惨殺した巌尾利兵衛の呪いにより、数年に一度、村にある鬼哭山から利兵衛の咆哮が轟き、仇なした者を殺すというのだ――。 新型コロナ感染症でパニックに陥る最中、一人の男が東京から移住してきたことをきっかけに、呪いの犠牲者と思しき死者が出てしまい……。 
想像できない結末が読者を待つ本格伝奇推理!


  感想

著書の多い中山七里さん、私もそれなりには読んでいるけど、この本はちょっと毛色が違うように思いました。


いきなりの話は…八つ墓村か(⁠・⁠o⁠・⁠;⁠)

なかなかの不穏な雰囲気からの現代へ


コロナ禍とよそ者に対する農村の排他性を組み合わせたミステリー

半年前に発刊された本なのに、今さらコロナ?

と思ったら、連載されていたのが2021〜2022年だったんですね。そりゃ〜コロナ真っ只中でリアリティありありか…


しかし、田舎でもここまで閉鎖的なのか?? 怖すぎるけど、コロナ禍の初めでは確かに村八分と言う言葉も聞かれましたね。


最後の犯人の真相は予想外だったけど、「鬼が哭く」と「移住者の正体」は早々に気付いたわ(ΦωΦ)フフフ…

もう少し捻って欲しかったなぁ〜七里さん


ありがとうございましたm(_ _)m