読書日記2024-181
東京ハイダウェイ
古内一絵(著)
[集英社2024年5月発行]
![東京ハイダウェイ [ 古内 一絵 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/8683/9784087718683_1_6.jpg)
あらすじ
ようこそ、心休まる「隠れ家」へ。
東京・虎ノ門の企業に勤める桐人は、念願のマーケティング部に配属されるも、同期の直也と仕事への向き合い方で対立し、息苦しい日々を送っていた。
直也に「真面目な働き方」を馬鹿にされた日の昼休み、普段は無口な同僚の璃子が軽快に歩いているのを見かけた桐人は、彼女の後ろ姿を追いかける。
たどり着いた先には、美しい星空が描かれたポスターがあり――「星空のキャッチボール」
桐人と直也の上司にあたるマネージャー職として、中途で採用された恵理子。 しかし、人事のトラブルに翻弄され続けた彼女は、ある日会社へ向かう途中の乗換駅で列車を降りることをやめ、出社せずにそのまま終着駅へと向かう。 駅を降りて当てもなく歩くこと数分、ガラスの扉をくぐると――「森の箱舟」
……ほか、ホッと一息つきたいあなたに届ける、都会に生きる人々が抱える心の傷と再生を描いた、6つの癒しの物語。
感想
前々回の"東京モノレール"と雰囲気は似てるかな?
ん?同じ大都会東京がベースになるところだけか?(≧▽≦)
ハイダウェイ=隠れ家…
それぞれが自分の隠れ家が見つけ、そこで癒されてままならない日常に戻っていく。
背負いこむのは依存しているのと同じこと
短編連作の6編。
次は誰が語り手になるのか楽しみだった!
生き方!仕事への思い!
生きづらさや人との関わり方、何を信じれば前へ進めるのか、人とは揉めず、空気を読む…
どれもこれもごく日常に転がっていることだけど、心の処理をするには落ち着ける場所が必要ってことね( ◜‿◝ )♡
"東京"とついている意味も読んでいるうちに沁みてくる。
大都会の中にもこんな場所があるんだよ!と著者は言いたいのかな?いや教えたかったのかもね(*^^*)
そんな配慮ができる著者なのに、この表現にガッカリ…
帝王切開で生まれた子供が母親に不満をぶつける場面で、
『俺を産んだときにサボった。手術で楽して産んだ』
これはマズい表現ではないか?
正確には姑が孫に言った言葉だけど、活字にするには不適切な言葉だと思いました。
ありがとうございましたm(_ _)m