読書日記2024-165
こちら空港警察
中山七里(著)
[角川書店2023年11月発行]
![こちら空港警察 [ 中山 七里 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/3071/9784041133071_2_4.jpg)
あらすじ
成田空港でGS(グランドスタッフ=空港業務スタッフ)として働く咲良は人気の芸人の帰国を知り、芸能人を間近で見れることにワクワクする。 しかし、ゲートに現れた人気芸人・瀬戸は空港警察に先月から着任したばかりの仁志村賢作に身柄を確保されてしまう。 何と瀬戸には麻薬密輸の容疑が掛かっているらしい。 しかし、瀬戸の身体には麻薬犬もTDS(検査機器)もX線も金属探知機も反応を示さなかった。 とんでもない濡れ衣だと瀬戸は激昂するが、仁志村は意外なモノに着目し、瀬戸を追い詰め始める。
感想
警察小説には間違いないが、空港職員の目線で進んでいくのでお仕事小説感もありましたね。
いつもとはテイストが違う中山作品。
決して軽い話ではないけど、読みやすい文体流れでちょっとポップな感じがしました
空港警察小説って初めてかも?
空港だけを管轄する警察があるんですね…
その空港警察と空港スタッフとの溝も見所かな?
4話目から5話目に続くハイジャック(自爆テロ?)の話がとても興味深かった。
《管制塔内、管制官の緊張感が充満して気の休まる暇もない…》
そういえば今年初めに旅客機と自衛隊機の衝突事故があったなぁ
ハイジャックやテロの緊迫感も半端ない…が、動機や解決は想像するには難しい。
プロと素人のやり方の違いには違和感と嫌悪感もありました。
こんな事が現実にあったら世も末…
が、現実にあるんですよね
まず思ったのが 9.11(2001年)
最近もその日が近づくとテレビでの特番を幾つかやっているのを観て、たくさんの人命とたくさんの人心を殺した最悪のテロ行為でした。
1993年6月に私はツインタワーに行ってたんです。アルバムを探してみた。
その他は屋上での写真。
その時もテロ行為があったばかりで、かなりセキュリティが厳しかったのを覚えてます。