読書日記2024-117
1947
長浦京(著)
[光文社2024年1月発行]

あらすじ
1947年。英国軍人のイアンは、戦場で不当に斬首された兄の仇を討つため来日する。 駐日英国連絡公館の協力を得つつ少ない手掛かりを追うが、英経済界の重鎮である父親ゆずりの人種差別主義者でプライドの高いイアンは、各所と軋轢を生む。 GHQ、日本人ヤクザ、戦犯将校……さまざまな思惑が入り乱れ、多くの障害が立ちふさがる中、次第に協力者も現れるが日本人もアメリカ人も信用できない。イアンの復讐は果たされるのか?
感想
長浦京さんの新作。
タイトルは1947年…日本人には昭和22年という方がその時代が連想しやすいかも?!
600ページの長編大作!
人間関係、組織の相関図が少し分かりづらく読み返したり、登場人物表を確認したりして、読み終わるのに4日もかかった…。私としては最長かも
戦後の混乱期、主役は日本人ではなく戦勝国である英国の軍人。
敗戦国の日本を見下し、黄色い猿とな…
在日朝鮮人にヤクザ、戦犯、GHQ、中国人……さまざまな思惑が入り乱れ、多くの障害が立ちふさがる中での任務を遂行しようとする姿…
日本人としては『ええ加減あきらめなはれ!』とは思うけどね
しかし、日本人もアメリカ人も信用できるできないが入り乱れ、命をかけた乱闘にハラハラ・ドキドキ…
さすが長浦京さんって感じでした!
当時の日本人を表す言葉
〈日本人は意思決定をすべて天皇に委ね、その裁定に忠実に従い、働き蟻のように個としての思考を捨て全体として行動する。天皇がアメリカに追従するといえば、何があろうと決して背かない〉
そうだったんでしょうね?!
ありがとうございましたm(_ _)m