読書日記2024-38
星に願いを
鈴木るりか(著)
[小学館2023年10月発行]
![星に願いを [ 鈴木 るりか ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/6972/9784093866972_1_2.jpg)
あらすじ
花実母娘のルーツとなる祖母の壮絶な人生譚
花実は中学三年生となった。 進路を考える年頃。 そして、ほんのり初恋の気配も。 そんなある日、花実の母・真千子がひったくりの被害に遭う。 事件の犯人が判明するが、それは予想外のほろ苦い結果に。
そんなある日、見知らぬ女性から祖母タツヨの訃報が届く。以前「太陽はいつもひとりぼっちだ」と言い放ち去って行った祖母。 その女性からタツヨの日記を渡される。 そこには、暗く辛い昭和を生き抜いてきたタツヨの長い長い凄惨な人生が刻まれていた。それを読んだ花実は…。
感想
シリーズ第4弾。
『金の星』と花実の祖母の日記がメインの『星に願いを』の2編
花実ちゃんが成長したなぁ〜が第一感想
花実ちゃんではなく、著者のるりかさんの成長か?
前半は相変わらずお母さんと大家さんの掛け合いが…バカっぽく笑える
後半の祖母の話は、1巻目から伏線があって、それを当時中学生だった著者はある程度描いていたんだろうか?
そこからこんなに話を膨らませていったとは、何とも凄い感性を持っているとこれまた驚愕でした。
祖母の話は涙なくては…
なんだけど、花実母の真千子さんの立場からみたら、なんて勝手な言い分だろうと許し難い!
確かに辛い生育であったとしてもそれも言い訳で、"かわいそう"なんて言葉は、祖母じゃなく真千子さんだけしか通じないはず
最期に良い人になろうとした祖母は許されるべきではない!は言い過ぎ?
だってズルいじゃないですか、死んだ人には文句も言えないし、こんな言葉を遺していたら許さないとしても飲み込むしかないんだから…
真千子さんのその後は…
続編はそこんとこが知りたいな!
20歳になったるりかさんはやっぱり凄いわ〜
ありがとうございましたm(_ _)m