読書日記2023-2
百年の子
古内一絵(著)
[小学館2023年8月発行]
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![百年の子 [ 古内 一絵 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/6866/9784093866866_1_3.jpg)
あらすじ
人類の歴史は百万年。 だが、子どもと女性の人権の歴史は、まだ百年に満たない。
舞台は、令和と昭和の、とある出版社。 コロナ蔓延の社会で、世の中も閉塞感と暗いムードの中、意に沿わない異動でやる気をなくしている明日花(28歳)。 そんな折、自分の会社文林館が出版する児童向けの学年誌100年の歴史を調べるうちに、今は認知症になっている祖母が、戦中、学年誌の編集に関わっていたことを知る。
戦争、抗争、虐待……。繰り返される悪しき循環に風穴をあけるため、今、私たちになにができるのか。 いまの時代にこそ読むべき、壮大な人間賛歌です
感想
『百年の子』というのは?の疑問を常に持ちながらの読了。
"子供と女性の人権の歴史" なるほど!そこがテーマだったのね!
孫の令和の時代と、祖母の昭和の時代の話が交互に描かれて、戦争、抗争、虐待などを経た100年にわたる大河ドラマでもあり、出版社で働く女性の環境変化物語でもあった。
昭和と令和を行き来しつつ、小学館、児童文学の歴史をその時代の背景を知ることが出来た貴重な物語でした!
著者のインタビューより抜粋
『小学一年生』って本は、沢山の人に馴染みがありますよね!
その裏側には簡単ではないことも多々あったってことですね。
ありがとうございましたm(_ _)m