読書日記2023-246
滅茶苦茶
染井為人(著)
[講談社2023年5月発行]
✩✩✩
あらすじ
「最悪だ。もう逃げ場がない」三人三色の人生が転落しながら絡み合う、絶叫的ミステリー。
仕事は順調、東京でシングルライフを謳歌する30代女性が始めた不穏な恋愛。 下校中、不良に堕ちた元級友に再会した、とある北関東の高校生。 老朽化したラブホテルを継ぐが経営不振に陥った静岡県在住の中年男。
刹那な現代をサバイブしながらも、孤独を胸底に抱える者たちの欲望に駆られた出会いは、彼らをまっさかさまに谷底に突き落とす。
感想
コロナ禍で人生を滅茶苦茶にされた三人を順番に描いた作品でした。
その三人が最後にどんな風に交錯するのか?交錯するはずだ!?と思いながら読み進めた感じです。
ただ、その三人を可哀想とか不運とは思えなくて…
全て自業自得な結果ですから!
鬱屈した思いを抱える三人が些細な切っ掛けから次第に泥沼にハマっていき最後に迎える結末とは?
そして楽しみにしていた三人の交錯は…かなり強引な交錯でもあったし、確かに滅茶苦茶!
いつもの染井作品とはちょっと違ったように思ったけど、コロナ禍の鬱憤や影響を染井さん風に物語にされたんでしょうね
ありがとうございましたm(_ _)m