読書日記2023-209
雫の街
家裁調査官•庵原かのん
乃南アサ(著)
[新潮社2023年6月発行]
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あらすじ
不倫、離婚、相続……「崖っぷち家族」のために女性調査官が奔走―― 心揺さぶる筆致で家庭の在り方を問う人気シリーズ第2作は、欲望渦巻く川崎編!
不貞を続ける妻、モラハラ夫、我が子を見捨てる母親、身寄りのない記憶喪失の男……横浜家裁川崎中央支部にやってくる「家事事件」の当事者たちは多種多彩。 社会から零れ落ちそうな人たちに寄り添うため、生身の人間と対峙する“臨床の専門家”であるかのんはひたむきに奔走する!
人間、そして家族のオモテとウラを心揺さぶる筆致で描く連作短篇集。
感想
シリーズ第二弾!
北九州から川崎に異動したかのん。
前回は少年部だっけど、今度は家事事件の担当で離婚や親権とか戸籍取得、大人の世界もややこしい…
そして、ようやく栗林(くりりん)とも入籍してましたね!
この二人の過ごす時間が、このお話では重要な癒やしの場面です!
ただ仕事の内容を話すのは大丈夫なのか?
しかし家裁調査官って、本当に人間ができてる!感情をコントロール出来ないと勤まらないな…
実は私も家庭裁判所へは行ったことあるんです。
もう10年くらい前かな?実父が亡くなって27年経ったある日、実父が保証人になってた借金返済を求められたんです。
『はぁ?』でしょー!
それでどうしたら良いかと相手(公的な機関)に聞いたら、何も相続してなかったならば"相続放棄"の申請をしたらいいと言われ、兄と一緒に何回か行きました。
調査官ではなく、弁護士さんと面談して色々と質問を受けたなぁ…
結果、認められたけど。何故今さらと弁護士さんも言ってたなぁ
なので、調査官というのには馴染みがなかったけど、もしかしたら私のような事案も本来は調査官にお世話になるのか?
余談が過ぎましたが、本当に大変なお仕事だとつくづくです!
ありがとうございましたm(_ _)m