読書日記2023-153
夜空に浮かぶ欠けた月たち
窪美澄(著)
[角川書店2023年4月発行]
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あらすじ
きれいな形でなくてもいい。 きっと誰かが照らしてくれる。
東京の片隅、小さな二階建ての一軒家。 庭に季節のハーブが植えられているここは、精神科医の夫・旬とカウンセラーの妻・さおりが営む「椎木(しいのき)メンタルクリニック」。 キラキラした同級生に馴染めず学校に行けなくなってしまった女子大生、忘れっぽくて約束や締め切りを守れず苦しむサラリーマン、いつも重たい恋愛しかできない女性会社員、不妊治療を経て授かった娘をかわいいと思えない母親…。 夫妻はさまざまな悩みを持つ患者にそっと寄り添い、支えていく。 だが、夫妻にもある悲しい過去があって……。
感想
心に病を抱えてしまった人たちの6話で、メンタルクリニックと純喫茶が共通の短編集。
とても辛い経験をした人達についのめり込みそうになりながらも、結末は優しくて涙が出るくらいにホッとする好きな話だった。
こういう心理系の話は好き!
うつ病、ADHD、パニック障害、不眠、現代では誰もが陥ってしまっても不思議はない心の病…。
ちょっとメンタルが弱り気味の今の私には教訓にもなる話で、やはり出会うべき本だった気がしました
我慢も適度はいいけど、キャリーオーバーすると戻ってくるのが大変、そして人に頼ることも大切!
やっぱり最後は人の優しさと愛情なんだものね
読み終わるのが残念に思える本でした!
ありがとうございましたm(_ _)m