読書日記2023-142
花ざかりを待たず
乾ルカ(著)
[光文社2023年4月発行]
✩✩✩✩
あらすじ
末期がんが判明した椎名利夫の余命は一年。 予期せぬ宣告に家族や周囲の人々は戸惑いを隠せなかった。 利夫のために何をすべきか焦燥は募るばかり。 晴れ姿を利夫に見せるため妻は四十路の娘に結婚を求め、娘は自分の思いを決して曲げようとはしない。 すれ違いながらも、それぞれの脳裏によぎるのは利夫とのあたたかな思い出の数々。 だが、想像を絶するスピードで利夫の体調は崩れ始め……。
感想
読み始めて…(・・;エッ
この本の前に読んだ『妻の終活』と同じ展開?
たまたまにしたら被り過ぎでビックリ!
前本は妻が末期がん、今本は夫が末期がん、余命宣告は1年!
そして娘が二人いるのも一緒。
前本ではその娘のLGBT問題があり、今本では娘のそういうのに無感情であるのが問題だった。
末期がんの苦しみ、本人はもちろん家族の寄り添い方や辛さもオーバーラップ…
腹水が溜まると…の件は同じでした
『結婚=幸せ』という親や「結婚は価値観がアップデートする」という友人の話に、自己否定しつつ乗り越えていく娘の姿を伝えるのが主だったのかな?
エピローグは6年後、これは涙腺を刺激するいいお話…
が、プロローグは何が言いたかったのか?疑問です!
医者の無能さを伝えたかった??
こういうお話は、2作続けてはちょっとキツかったなぁ…
ありがとうございましたm(_ _)m