読書日記2023-106
お菓子の船
上野歩(著)
[講談社2023年2月発行]
✩✩✩✩✩
あらすじ
たった一つのどら焼きが、海を越え、時代も越える。
製菓学校を卒業した樋口和子(わこ)は、浅草にある奥山堂の門を叩く。 祖父が亡くなる前に作ってくれた特別などら焼きを再現すべく、和菓子職人への第一歩を踏み出すために。 だが、待っていたのは男ばかりの職人世界の逆風…。 荒波の中でもひたむきに努力を続ける和子は、やがて一人前の職人になっていく。
一方、調べていくうちに、祖父が太平洋戦争に出征していたころ、ある船に乗っていたことを知る。 「お菓子の船」と呼ばれていたその船にこそ、どら焼きの秘密があるかもしれない。
誰にでも、一生ものの忘れられない味がある。
感想
たまたま図書館の新着を見ている時に出会った1冊。
表紙のどら焼きに一目惚れ?😁
初読み作家さんだけど、これは正解だった!!
若い女性のお仕事成長物語かと思えるが、いや祖父の生き様がメイン?
現在進行系の中に祖父の事を上手く実況として入れ、分かりやすく読みやすい文体で惹き込まれました💯✨
やはり同年代の作家さんだからかな?
思った通りで、『あとがき』を読んだら著者は『歴史秘話ヒストリア お菓子が戦地にやってきた~海軍のアイドル・給糧艦「間宮」~』の放送を観たことがきっかけで書かれたと。
戦争の悲惨さ…その中でのお菓子の存在、給糧艦なんて知らない世代にぜひ読んでほしいですね!
売る方も買う方も《ありがとう》
その時の幸福感と温かさのある空間…
店というのにはいちばん大切なことですね。 私も心して働こう💝
ありがとうございましたm(_ _)m