読書日記2023-91
タイム•オブ•デス、デート•オブ•バース
窪美澄(著)
[筑摩書房2022年12月発行]
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あらすじ
とある団地で5歳上の姉・七海と暮らすみかげ。 父とは死別し、母は数年前に出て行ったきり。 家計を支える姉に心苦しさを覚えながらも、ぜんそく持ちで、かつ高校でいじめに遭い定時制高校に通っていることもあり、自分の無力さにうちひしがれて、未来に希望が持てず「死」に惹かれはじめる。 そんな彼女の前に団地警備員を名のる奇妙な老人・ぜんじろうが現れ、みかげの日常が変わっていく――
感想
表紙からティーン向けかとパスしていたら、読まれたブロ友さんの感想を読んでこれは読まねばと!
主人公のみかげは高校生だけど、10歳で母親が出奔したからか?基本的な知識や経験が不足しているからか?
どうも幼さが拭えないが、ゆっくりと成長していく姿に応援したくなる!
だからこそティーンにも読んでもらいたい話ですね。
タイム•オブ•デス→死亡時間
デート•オブ•バース→誕生日
貧困、ネグレクト、独居老人、在日二世、様々な問題がぎっしり…
何故か死に興味津々なみかげが、初めて死に直面したことで、逆に生と向き合えるようになった!
妹を育てるために頑張る七海ちゃんに"幸あれ"と願わないではいられないな
ありがとうございましたm(_ _)m