読書日記2023-89

ドクター・デスの遺産

中山七里(著)

[角川書店2017年5月発行]

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ドクター・デスの遺産 [ 中山 七里 ]

 

あらすじ

安らかな死をもたらす白衣の訪問者は、聖人か、悪魔か。 警視庁vs闇の医師=極限の頭脳戦が幕を開ける。

“どんでん返しの帝王”が放つ、社会派医療ミステリ!

「死ぬ権利を与えてくれ」•••
命の尊厳とは何か。安楽死の是非とは…


感想

『刑事犬養隼人」シリーズ第4弾。


中山七里さん、シリーズものが多くて、読み始めて『ああ〜?!そうなのか…』


過去ブログを探したら、シリーズ2冊は読んでるやん(^o^;

何となく思い出した!…かな?


今回のテーマは安楽死•尊厳死


本書で私が付箋をした言葉…

ドクター・デスこと安楽死請負人、被害者も家族も誰にも恨まれず反対に感謝される行為は犯罪?


医療現場では医師の多くが法的責任を怖れて、積極的に終末期医療に取り組まない


自分で死ぬ選択をするってそんなに悪いこと? 死ぬ権利•••終末期医療に悩む患者と家族の選択


時と場合に拘わらず、それが違法行為であるのなら、警察は犯人を逮捕する義務がある。


犯人は、この国の医療と法律が回避し続けてきたテーマに挑戦している。


医療器具の乏しい場所にとって安楽死は正当な医療行為の一つ。法には反しているかも知れないけど、人道には則っている。


さて、これらを肯定するか否定するかはあなた次第…


犬養刑事もその辺りで悩む様子が多々あるけど、やはり刑事だから認められないのよね…


私は…終末期での安楽死•尊厳死はありだと思います!


ありがとうございましたm(_ _)m