読書日記2023-59
プリンシパル
長浦京(著)
[新潮社2022年7月発行]
✩✩✩✩
あらすじ
1945年、東京。 関東最大級の暴力組織、四代目水嶽本家。 その一人娘である綾女は、終戦と父の死により、突如、正統後継者の兄たちが戦地から帰還するまで「代行」役となることを余儀なくされる。 懐柔と癒着を謀る大物議員の陥穽。 利権と覇権を狙うGHQの暗躍。勢力拡大を目論む極道者たちの瘴気……。 幾多の謀略を経て、次第に権力と暴力の魔力に魅せられていく綾女。そして、鮮血に彩られた闘争の遍歴は、やがて、戦後日本の闇をも呑み込む、漆黒のクライマックスへと突き進み…。
感想
以前読んだ【アンダードッグス】が面白かったので、長浦作品の新刊を読みました。
う〜ん…かなり疲れました…
なんせ、次から次とバンバン人が死にますぜ
ええんかい!と言うくらいにね…
夫も読んだけど、これは死に過ぎや〜と言ってました
物語は日本の終戦の日から始まり、父の死により不本意にもヤクザの組長として生かされることになった娘。
ヤクザを毛嫌いしていた娘なのに、その非道さに驚くしかない…
しかし、この時代の勢力争いとしてはフィクションではないのかも?と思ってしまった。
また登場人物の政治家や芸能人や関西のヤクザなどが、実在の名前をモジッてあるから余計にリアリティがあるのよね。
ヤクザの家に生まれ、そこが嫌で飛び出したのに、兄が3人もいたのに跡目を継がざる得なかった娘が、結局は自分の"血"を認めてしまう性が辛いけど抵抗できない…
そしてラスト
予想外?予想の範ちゅう?
非道には非道で…仕方ないのかもな
その後はどうなったんだろう?
ありがとうございましたm(_ _)m