読書日記2022-213

ほどなく、お別れです

思い出の箱

長月天音(著)

[小学館2022年7月発行]

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ほどなく、お別れです 思い出の箱 [ 長月 天音 ]

 

あらすじ

清水美空は、スカイツリー近くの葬儀場「坂東会館」に務めている。 訳ありの葬儀ばかりを担当する葬祭ディレクターの漆原のもとで、亡くなった人と遺族の気持ちに寄り添えるよう日々研鑽を積む毎日だ。

入社して早二年、葬儀場の繁茂期である冬が訪れようとするころ、人員不足の現場に、大手葬儀場での勤務経験がある木暮千波が入社する。 社長の甥でもある木暮は、坂東会館の現状に不満を漏らし、改革を断行しようとする。
グリーフケア小説として大反響のロングセラー「ほどなく、お別れです」シリーズ最新作!


感想

シリーズ第三弾。

進むに連れて読みやすく流れもよく感じます!


葬儀社のお話なので、当然"死"が必須だし悲しい場面も多々でてくるのですが、何故か私には"癒しの本"になってますのニコニコ


主人公の美空の言葉

葬儀は《別れの儀式》ではなく、《区切りの儀式》

悲しみに沈むご遺族が葬儀を終えることで新しい一歩を踏み出す。 そうできるようにお手伝いをするのが私達の仕事。


今回は葬儀社に社長の甥が入社した。

彼の言動には美空じゃないが気持ちがザラついて、読んでいるだけで不快になるが…

だんだん「確かにな…」と思えてくる。


根本的に経営者側と社員側では、重点を置くところが違うもんだし、私も自営業者としてその辺りは体験してきたからねネガティブあせる


そして彼の秘密が分かった時に『なるほどね…』


含みのある終わり方でもあるので、また次作を期待していいのかな?


いつの間にかファンタジー色を感じなくなってますねニコニコ


ありがとうございましたm(_ _)m