2022-211
キッズ•アー•オールライト
The Kids Are Alright
丸山正樹(著)
[朝日新聞出版2022年9月発行]
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あらすじ
NPO法人「子供の家」の代表で、虐待・差別・体罰・貧困といった子供の人権救済活動に関わっている河原はある日、SNS上でヤングケアラーと思しき書き込みを見つける。
また繁華街で「パパ活」などを仕切る半グレ集団に対して睨みを利かせている男・通称シバリはある日、街角で少年たちから襲われていた日系ブラジル人四世の少年・ダヴィを助ける。 彼は日本生まれ日本育ちだが「オレはニッケイ。ニホン人でもブラジル人でもない。でもこの国でしか生きられん」日本社会から排除された日系ブラジル人たちが群れ住む団地を訪れたシバリは、ダヴィを学校に行かせるために、グループの男と対決をする――。
そしてそれぞれの人生が交わる時――この国の片隅で確かに生きている、声なき子どもたちの声を聞け。 傑作社会派エンタメ小説。
感想
読みながら「あれ?」と感じること数回…
あとがきで『漂う子』 の続編で、登場人物や回想場面や言葉が挿入されていると知り合点がいきました!
ブロ友さんがまずは『漂う子』を読んでから…と言われていたのも納得。
私は1年近く前に読んでいるのでうろ覚えなのが残念
今回もテーマは重い…
日系ブラジル人の子供達と大人も含めた外国人や日系人の置かれた厳しい状況
ヤングケアラーで追い詰められた子供の病んだ心
挙げ句に闇の世界へ行かざる得ないのは、フィクションではなく自実かも?
子供が子供らしく生きる!当たり前なのに当たり前じゃないとは悲し過ぎるな…
シバリとかウサコとかが呼び名ってどうよ…
希望の持てる終わり方でホッとしたけど、これはまた続編に出会いたい本です!
ありがとうございましたm(_ _)m