読書日記2022-203
ほどなく、お別れです
それぞれの灯火
長月天音(著)
[小学館2020年3月発行]
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あらすじ
清水美空は、スカイツリー付近の葬儀場「坂東会館」に勤めて1年目の新社会人。 生まれる前に姉を事故で亡くしているが、その姉に見守られるように生きてきた美空は、他人の感情が伝わってきたり、思念を感じ取ったりと、“気”に敏感な体質をしている。
そんな美空の上司・漆原が担当するのは、故人が事故や自殺で亡くなってしまった、いわゆる訳ありの葬儀。ご遺族の悲しみも深く、いかに寄り添った葬儀ができるかが重要となるが、漆原に厳しく、時に優しく指導されながら、邁進する日々を送る。
感想
シリーズ第二弾。
もう少し間を開けて読もうと思ったけど、つい手にとってしまいました(^o^;)
前回を忘れないうちに読もう〜とチャレンジ
美空は前作で葬儀社に就職し葬祭ディレクターを目指し修行中?!
なので、今作から訳あり葬儀の助手としてなので、4話全てにツライ要素が満載でした…
事故•自死•若年癌、遺された家族の嘆き悲しみは、"視える→感じる"になった美空だけじゃなくても同調してしまいそう…
司会者としての登場人物が発する言葉一つ一つが胸に響きました。辛く悲しいエピソードばかりだけど、それを温かく感じさせるのが葬祭ディレクターの腕と寄り添う気持ちなんでしょうね。
文章が丁寧で表現の上手さに読みやすさがありました!
ありがとうございましたm(_ _)m