読書日記2022-162
刑事何森
孤高の相貌
丸山正樹(著)
[東京創元社2020年9月発行]
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あらすじ
埼玉県警の何森(いずもり)は、昔気質の一匹狼の刑事である。 仕事一筋ながら協調性はなく、県内の警察署を転々としていた。 久喜署に所属していたある日、不可解な殺人事件の捜査に加わることに。 障害のある娘と二人暮らしの母親が、二階の部屋で何者かに殺害された事件だ。 二階へ上がれない娘は、母親の悲鳴を聞いてケースワーカーを呼んでから通報したというが――。
〈デフ・ヴォイス〉シリーズ随一の人気キャラクター・何森刑事が活躍する連作ミステリ。
感想
『デフ・ボイス』シリーズのスピンオフかな?!
本編では脇役のクセのある刑事の何森が主人公の刑事小説。
前回読んだ『風よ僕らの前髪を』が正統派のミステリーだったと感じたのとは反対で、こちらは捏ねくり回したようなサスペンス??
ミステリーとサスペンスの違いは?
ミステリーは「謎解き」という登場人物の行動が主軸となり、サスペンスは「緊張・不安」という視聴者や読者の心理状態に重きを置いています。
3つの事件があって、丸山さんらしくどの話にも身体的、精神的、障害をもった人物が関係者として登場している。
最後の『ロスト』では裏の裏の裏まで上手く繋げてて感服!
そして何森刑事が自分の過去の負を背負い、不器用ながら人に寄り添って事件に迫ってる。
荒井の妻・みゆきさんも芯の強い刑事になっていて頼もしいし、何森刑事の相棒としていい味を出してますね(^_-)-☆
ありがとうございましたm(_ _)m