読書日記2022-142
大人になったら、
畑野智美(著)
[中央公論新社2018年3月発行]
✩✩✩
感想
30代半ば、カフェで副店長をしているメイ。 彼氏も好きな人もいないが、それなりに充実した日々を送っている。 でも、結婚や出産、仕事の昇進試験から目を逸らしつづけてはいけないのもわかっていて…。 人生の基本問題は解けても応用問題が解けないメイを、恋が大きく変えていく!ときめく気持ちを取り戻す恋愛小説。
感想
メイが35歳になった日から物語は始まる。
微妙なお年頃の女性の揺れ動く気持ちを、意外とソフトに書かれていると感じた。
女性には結婚には期限はないけど、出産にはある…
そういう意味では、女としての"転機"?
と言っても、何か劇的な展開があるわけではなく、カフェのスタッフやお客さん、行きつけのバーの店長、友人たちとの他愛ないやりとりが続いていき、それでもメイの日常がどう変化していくのか、いつから恋が進展するのだろうと続きが気になって読み進めた感じ。
"転機"の年齢って人それぞれだと思うけど、私の場合は40歳かな。
結婚も出産も経験済だったけど、このまま"女"でなくなると感じた時の喪失感?ちょっと足掻いてしまいましたね
先日読んだ本では55歳女性の本気恋愛があったけど、人を好きになるのには年齢は関係ないのかなぁ〜
ありがとうございましたm(_ _)m