読書日記2022-134
炎環
永井路子(著)
[文春文庫1978年10月発行]
あらすじ
京の権力を前に圧迫され続けてきた東国に、ひとつの灯がともった。 源頼朝の挙兵に始まるそれは、またたくうちに、関東の野をおおったのである。
鎌倉幕府の成立、武士の台頭―その裏には彼らの死に物狂いの情熱と野望が激しく燃えさかっていた。 鎌倉武士の生きざまを見事に浮き彫りにした傑作歴史小説。
直木賞受賞作。
感想
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に関した本を読みたくて、ブロ友さんの感想を読んで借りた本。
本書は1964年に刊行された作品(・o・)ワァオ
かなりの年代物だけど、時代物って元々古いからか?古さは全く感じませんね。
4つの短編が1つの作品を作り上げる手法で、流人・頼朝の挙兵から承久の乱辺りまでかな?!
※「悪禅師」では、頼朝の異母弟で義経の同母兄の阿野全成の視点で。
※「黒雪賦」では、讒言などで悪人とされる梶原景時の視点で。
※「いもうと」では、北条政子の同母妹で阿野全成の正室・阿波局の視点で。
※「覇樹」では、鎌倉幕府2代執権・北条義時の視点で。
頼朝、政子、頼家、実朝、公暁、北条時政と牧の方、比企氏、畠山氏、和田氏など
ドラマでお馴染みの面々が登場!
三谷幸喜さんの脚本って、こちらを元にしたのではと思えるほどシンクロしてましたねぇ〜
なんと本書を読んだ日の放送が全成の最期でした…
昼間にその壮絶な最期を読んで、夜にドラマで見たときは鳥肌
本書の全成の方が策士というか野望がありありだったけどね
時代小説ってまず読まないけど、知っているものであれば難なく読めるもんですね
大河ドラマファンの方、いかがですか?!
ありがとうございましたm(_ _)m