読書日記2022-121
罪のあとさき
畑野智美(著)
[双葉社2016年9月発行]
☆☆☆☆☆
あらすじ
中学時代の同級生、正雄と再会した楓。 正雄はかつて、同級生を殺害していた。
何事もなかったかのように接する正雄。 楓は、殺害した理由などを訊けないまま徐々に正雄と過ごす時間が長くなっていくが、それには、ある事情があった。
罪を背負った人間は償ったあと、どのように生きていけばよいのか。
新鋭が描く、少年犯罪のゆくえ。力作
感想
好き嫌いが分かれる作品かもしれないけど、私は惹き込まれた!
辛い家庭環境や本人の気質、動機がどうであろうと罪を犯していい理由には決してならない。
しかし、罪を償い更生しても幸せに生きる事は赦されないのかな?!
被害者家族の事、加害者側の家族、そして周りへの影響…
最近あった元首相が銃殺された事件の犯人も決して許される事ではないけど、その理由には少なからず同情してしまいます…
事件を犯人側裏から見た時、また違う見方になってしまうこともあるかもしれないな…
今後に含みを持たせた終わり方だけど、実際にはイバラの道なんだろうと想像します。
ありがとうございましたm(_ _)m