読書日記2022-87

神さまたちのいた街で

早見和真❨著❩

[幻冬舎2017年4月発行]

☆☆☆☆

 

神さまたちのいた街で [ 早見和真 ]

 

  あらすじ

父が交通事故に巻き込まれたことをきっかけに、父と母は違う神さまを信じはじめ、ぼくの家族には“当たり前”がなくなった。 ぼくは担任の先生に助けを求めたが、どうやら先生にも自分の正義があるらしい。 大人たちが信じられなくなったいま、ぼくの「正しい」の基準は、親友の龍之介だけ。 妹のミッコを守ることでなんとか心のバランスを取りながら、ぼくは自分の武器を探すことにした。 いつか、後悔だらけの大人にならないために―。 『ぼくたちの家族』から6年。次の家族のストーリー。あの頃の“痛み”がよみがえる成長の物語。


  感想

子供たちが親の犠牲になる話は、読んでいて本当に辛い…タラー


 宗教は本来、人を幸せにするためにあるはずなのに、なぜか信じる人を苦しめたり、信じている人の周囲を不幸にすることもある…魂


以前も同じような展開の本で書いた言葉が下記下矢印

《宗教を否定するつもりはないけど、一般にいう"度を超す"行為は異常でしょ⁉

その異常さを自覚できないことを、これまた一般にいう"洗脳された"状態。
大人はまだしも、子供が成長過程でその世界に入ると、抜け出すのは困難。
子供の宗教は年齢制限を設けるべき!》

今回も当てはまります!


本文より

『自分が信仰がないという人は、みんな自分が正しいと信じ込みすぎている。だから自分の思想と相容れない人を平気で傷つける…』


公平な目で判断していると思っているのは思い込みなんだろうか?


ありがとうございましたm(_ _)m