読書日記2022-46
7.5グラムの奇跡
砥上裕將❨著❩
[講談社2021年10月発行]
☆☆☆☆☆
あらすじ
国家試験に合格し、視能訓練士の資格を手にしたにもかかわらず、野宮恭一の就職先は決まらなかった。
後がない状態で面接を受けたのは、北見眼科医院という街の小さな眼科医院。
人の良い院長に拾われた恭一は、凄腕の視能訓練士・広瀬真織、マッチョな男性看護師・剛田剣、カメラが趣味の女性看護師・丘本真衣らと、視機能を守るために働きはじめる。
精緻な機能を持つ「目」を巡る、心温まる連作短編集。
感想
視能訓練士さんには、割と身近でお世話になっているのによく知らない職業でした。
タイトルの意味、7.5グラムは目の…
ほぉー
そんなこと考えた事もなかったわ。
『見えるということは、この世で、最もありふれた奇跡』
当たり前に視えると思っていたことが、奇跡の連続なんだね
《誰かの瞳を見るのが好き》という理由で、この職業を選んだ主人公。
その瞳に映るものから、その人の心が反映する?
また絶望から希望に徐々に変わっていく様子が分かるというのは特技?特性?
聞いた事のある病名から、えっと思う病名=心因性視覚障害
見る事を心が拒否してしまうのか…
奥が深いですね
連作短編5話、どれも結末は温かくてウルウル
いいお話でした!
私も青い鳥に出会いたい
砥上作品2冊だったけど、主人公の感じが前作の『線は、僕を描く』 と似てると思いました
ありがとうございましたm(_ _)m