読書日記2022-14
【漂う子】
丸山正樹❨著❩
[河出書房新社2016年10月発行]
☆☆☆☆
あらすじ
子を持つとは? 家族とは?
子を巡る現状を通して主人公・直の葛藤を描く社会派ミステリ
恋人の教え子・紗智を探すことになった直。 少女の背後に広がる「居所不明児童」という社会の闇を知るなかで、彼は自らの過去に対峙し、未来への決断を迫られる…。
親と子のありかたを問う物語。
感想
2作続いての丸山作品。
何人かのブロ友さんが読まれ高評価でしたね。
《居所不明児童》の実情や、《無国籍児童》《虐待児童》
いつも犠牲になるのは子供!
社会や大人に絶望している子供たち…
でも逆境の中でも生き抜く生命力や力強さを感じられたのは救いかな?!
大人になれない大人、それぞれの生育にも問題はあっただろうけど、そこに生を受けた子供は誰が守るのよ
それと親になれない男!
私にはこちらの方が主題に思えたけど…
恋人が妊娠して、アタフタ…
親になりたくない受け入れられない男がどう変貌するのかが気になった。
なぜか?の理由のあやふやさが苛つかせるし甘すぎる!
母性本能と父性本能は違うかもしれないけど、人間の根本的な本能は一緒だと信じたい!
親だって初めから親ではないしね
ありがとうございましたm(_ _)m