読書日記2022-13

【わたしのいないテーブルで】

デフ・ヴォイス

丸山正樹❨著❩

[東京創元社2021年8月発行]

☆☆☆☆☆

   

わたしのいないテーブルで: デフ・ヴォイス


  裏表紙が好きだなぁ〜♥

わたしのいないテーブルで: デフ・ヴォイス

 

  あらすじ

コロナ禍の2020年春、手話通訳士の荒井の家庭も様々な影響を被っていた。

刑事である妻・みゆきは感染に怯えつつも業務をこなし、一方の荒井は二人の娘の面倒を見るため手話通訳の仕事も出来ない。 そんな中、旧知のNPO法人から、女性ろう者が起こした傷害事件の弁護団への通訳としての参加依頼が届く。 些細な口論の末に実母をナイフで刺した事件。 聴者である母親との間に何が?

コロナ禍でのろう者の実態と苦悩を描く、〈デフ・ヴォイス〉シリーズ最新長編。


  感想

このシリーズを読むと、いかに自分が障碍者に対して無知で誤解しているかを気づかしてくれますね。


ろう者が母親を刺した傷害事件を軸に、ろう者と聴者の家族との感覚の違いや隙間をかなり具体的に知ることができました…。


『わたしのいないテーブルで』の意味は深く心に突き刺さりましたね。


おばあちゃんが言葉を覚えさせたい想いもよく分かる!

その辺りも聴者の無知もあるんでしょうか?!


私達の言語が音というのと、ろう者の手話がイコールなのも、頭では理解してもその世界を知らない者には戸惑うのも正直あります。


読者の支持さえあれば、また続きを…

とあとがきに書かれてます。


瞳美ちゃんの成長過程を知ることで、また私達にたくさんの"知る"を与えて貰えると思えます!

ぜひ支持したいです(^^)v



ありがとうございましたm(_ _)m