読書日記2021-197
【ははのれんあい】
窪美澄❨著❩
[角川書店2021年1月発行]
☆☆☆☆☆
僕の家には、僕の家族には、恥ずかしいことなんて何ひとつない。
長男の智晴(ちはる)を産んだ由紀子は、優しい夫と義理の両親に囲まれ幸せな家庭を築くはずだった。 しかし、双子の次男・三男が産まれた辺りから、次第にひずみが生じていく。
死別、喧嘩、離婚。 壊れかけた家族を救ったのは、幼い頃から母の奮闘と苦労を見守ってきた智晴だった。 智晴は一家の大黒柱として、母と弟たちを支えながら懸命に生きていく。
心温まる感動の家族小説。
最初、タイトルから想像していた話とは違っていて、どこでそうなるのか気になり読み進め…
おぉー、平仮名の意味も何となく伝わりました(^^)v
第一部と第二部で、大きく構成を分けて描かれる、一つの家族のお話。
第一部では、母目線で家族ができるまでと、父の浮気から離婚に至るまでを。
第二部では、三人兄弟の長男が高校生になり家族というものを改めて見つめ直していく。
話としては普通にあることだけど、母の気持ちと息子の気持ちが沁みたなぁ〜(T_T)
今どき離婚や再婚なんて珍しくもないけど、皆んなが受け入れ幸せになれるのは珍しいかも?
母目線の話は、まさに自分が経験してきたことなので…(離婚いがいね)
保育園と仕事…
熱が出たから迎えに来てくださいとの保育園から職場への電話に冷や汗
子供の気持ちよりも、日々の生活に精一杯だったあの頃…(¯―¯٥)
母の大変さ身に沁みます!
第二部では、変わっていく家族のかたちの中で、悩み苦しみながらもしっかりと母親を支え成長してゆく息子の姿にグッときた。
子供らしさを出せずに育ってきた息子も被ったかも…(¯―¯٥)
ありがとうございましたm(_ _)m