読書日記2021-194
【ニキ NIKI】
夏木志朋❨著❩
[ポプラ社2020年9月発行]
☆☆☆
高校生・田井中広一は黙っていても、口を開いても、つねに人から馬鹿にされ、世界から浮き上がってしまう。
そんな広一が「この人なら」と唯一、人間的な関心を寄せたのが美術教師の二木良平だった。 穏やかな人気教師で通っていたが、それは表の顔。 彼が自分以上に危険な人間であると確信する広一は、二木に近づき、脅し、とんでもない取引をもちかける―。
嘘と誠実が崖っぷちで交錯し、追い詰めあうふたり。 生徒と教師の悪戦苦闘をスリリングに描き、読後に爽やかな感動を呼ぶ青春小説。
第9回ポプラ社小説新人賞受賞作『Bとの邂逅』改題。
初読みの作家さん。
う〜ん、若い作家さんが書かれたお話は、やはり年齢のギャップを感じてしまうかも…?!(¯―¯٥)
人と違う、ズレているからずっと宇宙人や変人扱いされてきた主人公と、特殊な性癖の教師。
その関係が結末でどうなるのかが気になり、最後まで読んだけど…
誰か救われたんだろうか?
二人共、自分が普通でないことに苦しんできた。
そんな二人のぶつかり合いを通して、マイノリティの生き方を問いかけているのかな?
これがデビュー作とは、今後が楽しみな作家さんですね!
ありがとうございましたm(_ _)m