読書日記2021-127

【慟哭は聴こえない】

デフ・ボイス

丸山正樹❨著❩

[東京創元社2019年6月発行]

☆☆☆☆✬


手話通訳士・荒井尚人は、結婚後も主夫業のかたわら通訳の仕事を続けていた。

そんなある日、ろうの妊婦から産婦人科での通訳を依頼される。 荒井の通訳は依頼者夫婦の信頼を得られたようだったが、翌日に緊急のSOSが入り―。(「慟哭は聴こえない」)

旧知のNPO法人から、荒井に民事裁判の法廷通訳をしてほしいという依頼が舞い込んだ。 原告はろう者の女性で、勤め先を「雇用差別」で訴えているという。かつて似たような立場を経験した荒井の脳裏に、当時の苦い記憶が蘇る。 法廷ではあくまで冷静に自分の務めを果たそうとするのだが―。(「法廷のさざめき」)

コーダである手話通訳士・荒井尚人が関わる四つの事件を描く、温かいまなざしに満ちた連作ミステリ。『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』『龍の耳を君に デフ・ヴォイス新章』に連なるシリーズ最新作。


慟哭は聴こえない (デフ・ヴォイス)

 

シリーズ3作目とは知らずに読んだので、あちらこちらに過去が分からず「ん?ん?」


内容としては、私の知らない聴覚障害の世界に驚愕でした。


それ自体が特別に扱い、障害者への冒涜になるのかもしれないけど、私のような人は沢山いて、知らないから知るキッカケになる本だと思いました!


『音のある世界』と『音のない世界』

生まれたばかりの『聴こえない』我が子の今後について夫婦で話し合う場面…

感情だけではどうしようもなく、現実的にどうするのが我が子のためになるのか?

答えは…


登場人物の過去を知りたいので、前作・前前作も読まなくっちゃ(^^)/


ありがとうございましたm(_ _)m