読書日記2021-100

『余命10年』

小坂流加❨著❩

[文芸社文庫2017年5月発行]


死ぬ前って、もっとワガママできると思ってた…。


二十歳の茉莉は、数万人に一人という不治の病にかかり、余命が10年であることを知る。
笑顔でいなければ周りが追いつめられる。 何かをはじめても志半ばで諦めなくてはならない。
未来に対する諦めから死への恐怖は薄れ、淡々とした日々を過ごしていく。
そして、何となくはじめた趣味に情熱を注ぎ、恋はしないと心に決める茉莉だったが……。
衝撃の結末、涙よりせつないラブストーリー。
 

余命10年 (文芸社文庫NEO)

 

出版社コメント…

『余命10年』校了後、2017年2月に逝去した著者の小坂流加さん。

余命宣告を受け、自らの命が短いとわかっているなか書き上げたその作品には、生と死に対し真剣に向き合った小坂さんにしか書き得ない「想い」が込められています。


本書は、2007年6月に刊行された単行本を大幅に加筆·修正し文庫化したものです。

その刊行を待つことなく逝去…。


つまり、ある意味の自叙伝なんですね…。

この説明を読むと、少々のツッコミどころもどうでもよくなりますね。


久々に涙しました…。


初めの章の言葉

『あと10年しか生きられないとしたら、あなたは何をしますか』


最後の章では

『生きるのがこんなに愛おしいこと。死ぬ準備はできた。だからあとは精一杯、生きてみるよ』



かなり前にブロ友さんが読まれてて、ずっと予約かごに入れっぱなしだった一冊。

映画化されると知って読みました。

この話を映像化されたら…

涙しかないでしょうね。


著者のご冥福をお祈りいたしますm(_ _)m


今年100冊目に印象深い本が読めて良かったです(^^)v


ありがとうございましたm(_ _)m