読書日記2021-96
『一橋桐子(76)の犯罪日記』
原田ひ香❨著❩
[徳間書店2020年11月発行]
老親の面倒を見てきた桐子は、気づけば結婚もせず、76歳になっていた。
両親をおくり、わずかな年金と清掃のパートで細々と暮らしているが、貯金はない。 同居していた親友のトモは病気で先に逝ってしまった。 このままだと孤独死して人に迷惑をかけてしまう。
絶望を抱えながら過ごしていたある日、テレビで驚きの映像が目に入る。 収容された高齢受刑者が、刑務所で介護されている姿を。
これだ! 光明を見出した桐子は、「長く刑務所に入っていられる犯罪」を模索し始める。
一気に読んでしまう程に惹きつけられました。
もの凄く現実的な話だと思えた…。
最近、自分も時々考える問題でもあったので、普通はコミカルに捉えられる内容も身につまされたかも…?!
収入も、頼れる親族も無くなった時、人はどうやって生きていけば良いのか??
残りの人生を刑務所で過せば安泰とは思えないけど、そう考えずにいられない桐子さんが切ない…
でも、実直に生きてきた結果は、周りの人との繋がりになった!
落しどころは良かったですね!
が、現実はそう上手くはいかないよなぁ
ありがとうございましたm(_ _)m