読書日記2021-57
『がんの記事を書いてきた私が乳がんに⁉』
育児があるのにがんもきた
【原作】藍原育子
【漫画】内野こめこ
[KADOKAWA2021年1月発行]
「2人に1人ががんになる時代」。日本人女性の乳がん罹患者数は、2019年には9万人以上と女性のがんでは最も多い。
乳がんは罹患数に比べると死亡数は少なく(がん罹患数予測より)、多くの患者が手術・治療を行い、日常生活に戻る。しかし退院すれば終わりなわけではなく、患者とその家族にとっては「退院こそが始まり」なのだ。
本書の原案を手掛ける藍原育子さんは、30代後半、3歳の娘の子育て真っ最中に乳がんを患った。健康系の雑誌ライターとして知識も豊富、毎年検診を受けていたにも関わらず…。初期ながら全摘を選択、転院を経て手術を行う。
「これでまた、普通の生活に戻れる」と思った退院後に、術後の痛みや体調の変化、再発への不安などから、心と体のバランスを崩す。がん患者を専門に診察する精神腫瘍科医に通院し、乳がん患者向けの整体院で体のケアを行うなどしながら5年かけて家族が再生していく、その「闘病後期」の日々を中心に1冊のコミックエッセイにまとめました。
基礎知識をマンガベースで気軽に学べる、乳がんの入門書と言えます。
がんについてより深い知識を得たい方には向かないかもしれませんが…?!
私も経験者として、不安な気持ちが理解できます。
原案者は、30代後半でまだ若い。
本の中でもあったけど、孫がいる年齢の人との感覚のギャップは確かにあるかも?
自分だけでなく、近しい人が万が一がんを患った時、自分はどのように接すればよいのかを前もって知るのにもいい本かもしれません。
ありがとうございましたm(_ _)m