読書日記2021-45 久坂部羊❨著❩

『オカシナ記念病院』

[角川書店2019年12月発行]

 

オカシナ記念病院 [ 久坂部 羊 ]

 

離島の医療を学ぼうと、意気込んで「岡品記念病院」にやってきた研修医の新実一良。

ところが先輩医師や看護師たちはどこかやる気がなく、薬の処方は患者の言いなり、患者が求めなければ重症でも治療を施そうともしない。 反発心を抱いた一良は在宅医療やがん検診、認知症外来など積極的な医療を取り入れようとするが、さまざまな問題が浮き彫りになっていき―。

現代の医療の問題点を通して、生とは何か、死とは何かを問いかける。


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コミカルな題名で、文章もコメディぽいタッチでか書かれているけど、

もの凄く考えさせられる問題提起が満載でした!


大学病院では、最良の医療を求めて、症状がなくても病気を見つけるが、この島では患者が積極的な医療を求めない。


「ほどよい治療」
治療はした方がいい場合もあるし、しない方がいい場合もある。
確かに早期発見・早期治療は大切だと思うが…

院長の言葉から

『近代医療は、治癒と延命ばかり追い求めて、死にゆく人への配慮に欠けていたんだ。』

『もう十分長く生きて、あとは楽に最期を迎えることだけが望みという人もいる。そういう人の手助けをするのも、医療の役目ではないかね。』

色々な意見はあると思うけど、私は賛成です!
縮命治療にもね!

ありがとうございましたm(_ _)m