読書日記16 野田敦子❨著❩
『夫が倒れた!
献身プレイが始まった』
[主婦の友社2020年11月発行]

 

夫が倒れた! 献身プレイが始まった [ 野田敦子 ]

 

突然始まった夫の介護、どこまでやれば合格なのか?  頑張ろうとすればするほどプレイのように思えてしまう。 介護の本音満載。


介護をまかされる人が本当に献身的に介護する状況を何の疑問も持たず、葛藤もせずに受け入れているわけではないという、多くの介護者が抱えながらどうすることのできない、本当の気持ちをはっきりと提示した初めての本である。

著者は夫が脳内出血で突然倒れて植物状態になった妻である。突然のことに立ち向かいながらも、他人の目を気にし、自分の行動が「普通」なのか「普通」から外れているのか、ちゃんとやっているように見られているのかをモニタリングして不安になっていく。 

一味もふた味も違う介護の本。


上三角 下三角 上三角 下三角 上三角 下三角 上三角

軽やかな題名から、「介護なんて献身プレイ!」的に笑える話なのかと思ったが、かなり真面目な切実で現実的な話だった。

ある日、突然倒れた夫(59歳)の介護に巻き込まれた著者(56歳)は、揺さぶられながらも、懸命に自分の頭で考えて、出した答えを何度も見つめ直し、逡巡している

献身プレイのように感じること、自宅介護はできないこと。言葉はキッパリと響くが、本人は迷い続けている?!

介護の経験のない私だけど、他人事とは思えず、いつ自分の身に降りかかるかもしれない出来事に、読み始めたら止まらなかった…。

そんな私から見たら、この著者はかなり献身的に介護をしているし、周りにも気を使っていると思える。

情報として初めて接するものも多いし、地域差もあるだろうが、将来自分が同じ立場になった時、同じような対策が出来るかは???

介護未経験の人ほど読むといいかもしれませんね。

ありがとうございましたm(_ _)m