読書日記10 櫛木理宇❨著❩
『虜囚の犬』
[角川書店2020年7月発行]

 

虜囚の犬(1) [ 櫛木 理宇 ]

 

穏やかな日常を送る、元家裁調査官の白石洛は、友人で刑事の和井田から、ある事件の相談を持ち掛けられる。 白石がかつて担当した少年、薩摩治郎。 7年後の今、彼が安ホテルで死体となって発見されたという。

しかし警察が治郎の自宅を訪ねると、そこには鎖につながれ、やせ細った女性の姿が。 なんと治郎は女性たちを監禁、虐待し、その死後は「肉」として他の女性に与えていたという。 かつての治郎について聞かれた白石は、気が進まないながらも調査を開始する。

史上最悪の監禁犯を殺したのは、誰? 戦慄のサスペンスミステリ!


四角オレンジ 丸レッド 上三角 バツレッド 四角グリーン 丸ブルー 下三角


戦慄が走る、虐待、監禁、そして洗脳と残酷で残虐なストーリーだった…。


元家裁調査官の白石と、ネグレクトを受けた少年の視点で物語が展開していくが、中盤までは、過去に罪を犯した少年が殺害された事件の調査と、殺害された少年とよく似た言動をする少年がどう関係してくるのか、その過程が興味深く読めた。


ところが、終盤は思いもよらない展開になる。

これがあまりに唐突な内容で、非常に違和感があった。


人ってそんな簡単に洗脳出来るの??

そんな特別な力がサラリと登場するのに驚く(*_*)

あっ、著者はホラーがお得意だった!

そう思えば、そんなに理由はいらないか…


過去文を見ると、年に1回読んでる櫛木作品。

得意ではない作風だけど、たまに読みたくなるかも?

また来年ね(^_-)-☆


読了後、全ての子供に幸せになって欲しいと切実に思えました!


ありがとうございましたm(_ _)m