読書日記8 染井為人❨著❩
『悪い夏』
[角川書店2017年9月発行]

 

悪い夏 [ 染井 為人 ]

 

26歳の守は地方都市の社会福祉事務所で、生活保護受給者(ケース)のもとを回るケースワーカーとして働いていた。

曲者ぞろいのケースを相手に忙殺されていたその夏、守は同僚が生活保護の打ち切りをチラつかせ、ケースである22歳の女性に肉体関係を迫っていることを知る。 真相を確かめるために守は女性のもとを訪ねるが、やがて脅迫事件は形を変え、社会のドン底で暮らす人々を巻き込んでいく。

生活保護を不正受給する小悪党、貧困にあえぐシングルマザー、東京進出をもくろむ地方ヤクザ。 負のスパイラルは加速し、ついには凄絶な悲劇へと突き進む――。


太陽 太陽 太陽 傘 太陽 太陽 太陽


テンポが良くて、どんどん読み進めていくけど…

何とも後味の悪い話でしたガーン


受給者を見下す役所の姿勢って、現実にもあるのでは?

身近に生活保護者を知っているので、その困窮さも目にしてます…。


生活保護···

裏も表もややこしいが、本当に必要な人に必要な制度なのに、反社会的勢力のビジネスとして利用されているのも現実の話だろう。


少し前に京都で、ケースワーカーが受給者に殺人事件の片棒を担がされた事件がありました。

それも、普通に考えれば「そんなアホな!」なのに、当人は脅されて拒否出来なかったとか?!


途中、ちょっとホッとさせられる部分があって、救われるか?と思うも残念ショボーン


著者のパターンだけど、最後は絡みに絡んでハチャメチャもやもや

せめて誰かが、目に見えて幸せになって欲しかったなぁ〜。


『悪い夏』じゃなく『悪い奴』だわ…。


ありがとうございましたm(_ _)m