読書日記108 久坂部羊❨著❩
『老父よ、帰れ』
[朝日新聞出版2019年8月発行]

 

老父よ、帰れ [ 久坂部 羊 ]

 

高齢者医療の現場を知る医師でもある著者の「認知症介護」小説。

45歳の矢部好太郎は有料老人ホームから認知症の父・茂一を、一念発起して、自宅マンションに引き取ることにした。
勤めるコンサルタント会社には介護休業を申請した。 妻と娘を説得し、大阪にいる弟一家とも折にふれて相談する。 好太郎は介護の基本方針をたててはりきって取り組むのだが……。
隣人からの認知症に対する過剰な心配、トイレ立て籠もり事件、女性用トイレ侵入騒動、食事、何より過酷な排泄介助……。 ついにマンションでは「認知症対策」の臨時総会が開かれることになった。
いったい家族と隣人はどのように認知症の人に向き合ったらいいのか。


ハート ハート ハート 流れ星 ハート ハート ハート


中々リアリティのある内容で、存分に考えさせられました!


介護経験者の方や現在介護中の方には、こんなもんじゃない!

と思われるかもしれないけど、

未経験の私には、ただただ恐ろしくなった…(~_~;)


介護休暇を取れる主人公、家族も協力してくれてても、数ヶ月で追い詰められている。


自分の都合で考えてはいけない!

と言われても、直ぐに自分都合になっていたり、他の人に維持を張る姿には笑ってしまうけど爆笑


現実だったら、「大人になりなさい!」と言いたいけど

小説では、上手く読者に介護の現実をアピールするキャラとして必要だと思いました。


いずれにしても、これから介護をするだろう立場としては、勉強になりました(^^)v


ありがとうございましたm(_ _)m