読書日記45 乾ルカ❨著❩

『コイコワレ』 [中央公論新社2019年6月発行]
「螺旋」プロジェクト、激動の昭和前期篇。
太平洋戦争末期。 日本の敗色が濃くなる中、東京から東北の田舎へ集団疎開した小学生たち。
そのひとり、清子は疎開先で、リツという少女と出会う。 「海」と「山」という、絶対相容れない宿命的な対立の出会いでもあった――。
戦争という巨大で悲劇的な対立の世界で、この二人の少女たちも、長き呪縛の如き、お互いを忌み嫌いあう対立を繰り広げるのだが…
戦争という巨大で悲劇的な対立の世界で、この二人の少女たちも、長き呪縛の如き、お互いを忌み嫌いあう対立を繰り広げるのだが…







『蒼色の大地』に続いて、螺旋プロジェクトシリーズ2冊目を読了。
昭和初期、戦局悪化で疎開した先の話。
「蒼い目」の海族、「耳の尖った」山族
時代と作家が違うと、話もまた随分と変わってくる。
気配だけで嫌悪感を感じる二人が、どう繋がれるか…
激しくも心に沁みてくる感情が、時に苛つき、時に胸に沁みて…
海と山の対立を、個人だけでなく不条理な戦争と絡めているところが興味をそそった。
人は、生きている中で背負わざるを得ないものがそれぞれにある。 それを考えさせ、体験させ、成長を見守るやり方は、現代の教育に必要なものかな?
2人の少女が時代に翻弄されながらも成長していく姿は、読み終わっても心に残りました。
📙 📙 📙 📙 📙
とうとう図書館が閉鎖になりました

一昨日までは、ネット予約が可能だったのに、それも出来なくなりました…

今は予約本の受け渡しのみ出来ます。
今は手元に数冊、予約本が2冊キープなので、しばらくはそれで凌げるけど、本当にゴールデンウィーク明けから開館されるのかなぁ?
フアン

ありがとうございましたm(_ _)m